風邪には葛根湯????

皆様こんにちは~! 藤田ですo(゚▽^)o
今日は、友人から受けた質問について、皆さまにもご紹介しようと思います。

先日「葛根湯って風邪薬よね~?私、肩こりで病院に行ったのに葛根湯が処方されたのよ~。変じゃない?」というメールをもらいました。
これは、漢方薬では病名に主眼を置かない為、こういった事がしばしばあります。

漢方を選ぶ時は、症状や体質、体格などを考慮します。

生命を支える要素として、「気・血・水(津液)」の3つがあり、これらの働きを「熱」が支えています。

★気 精神神経系・内分泌系・免疫など生体情報系
★血 主に血液
★水 組織液・細胞内液・体液・分泌液

これらの不足している状態を「虚」流れの滞った状態を「滞」と呼びます。

したがって、それぞれに「気虚・気滞」「血虚・血滞」「津虚・水滞」があります。

特徴としては
☆気虚 疲れやすい、元気がない、風邪を引きやすい
☆気滞 精神的ストレス、過敏性大腸炎
☆血虚 皮膚につやがない、目がかすむ、しびれ、思考力低下
☆血滞 瘀血、おおまかに言うと「うっ血」にあたります。
☆津虚 口渇、便秘、アレルギー
☆水滞 どこに水滞があるかにもよりますが、身体重い、悪心、下痢、めまい等

「気」「血」「水」、そして「熱」の状態がわかると、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の状態を把握することができ、どの臓器に異常がありどういった不調を招きやすいのかが見えてきます。そして、その方に合った漢方を選んでいきます。

例えば、「脾気虚」であれば啓脾湯や六君子湯など。「心血虚」であれば酸棗仁湯や帰脾湯などなど。。
漢方は奥が深いんです~(*ノ´Д`)ノ

私は中学生になったばかりの頃、アトピー性皮膚炎を治せる薬局があるとの噂を聞いた母に漢方専門薬局に連れていかれました。

そこで、30~40分くらいかけて色々な事を質問され、「舌を見せて下さい~」とか「アッカンベーして白眼を見せて下さい」とか「何なの?この薬局~(◎。◎;)」と思うような事をされ、やっと2種類の漢方を調剤してもらった記憶があります。

その人の体質にあった処方なので、「これでアトピー治ったよ~!」と他の人に同じ漢方薬を渡しても全然効かないという事もあります。

風邪で「葛根湯」をもらう人もいれば、肩こりや中耳炎、蕁麻疹などで同じ「葛根湯」を処方される体質の方もいるという事です。

CМなどで「風邪には葛根湯」と有名になりましたが、前立腺肥大の方は葛根湯でも尿の出が悪くなる事がありますのでご注意下さい。

皆様からのご質問に答えられるよう、もっともっと勉強していきますねっ♪

それでは皆様、風邪など引かぬように、お気を付け下さい~(*^▽゚)v

登録販売者 藤田