花より酒かい(藤原)
実家の母はマメな人で、気に入ったものに時間を割く
余裕と美学を持ち合わせている女性でした。
サイドテーブルの上には実用に使わずとも 花を活ける花瓶を置いてみたりと、
無頼漢の目から見れば奇妙なまじないの風習としか思えない手間暇を、
母はつとめて怠りませんでした。
太宰治の「パンドラの匣 」に、
「死と隣合せに生活している人には、生死の問題よりも、
一輪の花の微笑が身に沁みる。」という一節があります。
目まぐるしい日常にこそ、
隣でそっと物言わず咲きこぼれる花の佇まいを 大切にしていたんでしょうか。
子育てや仕事で忙しく過ごしながらも、母は丁寧な生き方をしていたと思います。
へべれけに酔い潰れてマンションのエントランスで豪快に転んで
担がれながら午前様帰宅キメるような呑兵衛オカンでしたが(だいなし)。
さっそく前言を翻させてもらいます。
花を愛でる心を持ちながら、昔から母はわりと雑に生きてました。
あと過去形みたいに語ってますが、今も大阪の実家で元気にアルコールかっくらってます。酒乱やめて。
ちなみに母の寝言で一番笑った単語は「イケメン株式会社」です。
みなさんもどうか 休肝日を作ってくださいね。
アルコールを分解するのには水分と糖分を使いますので、
食事を摂りながら アルコールと同じ分だけ並行してお水を飲むのが
理想的なお酒の楽しみ方です。
くれぐれも足がもつれて転ぶほど飲みすぎませんよう、どうかご安全にお過ごしください。
なんで花の話題から酒の話になったのか。
あと私は下戸でして、
子供舌なのでお酒よりミロとかのほうが好きです。
常に酔っぱらってるみたいな挙動ですがいたって素面です。
ノンアルコールでハイテンションですが、すべて脳内麻薬なので合法的なアレですのでご安心ください(?)
藤原