春のめまい

たまに、めまいが起こると、なんだか不安な気持ちになり、外出を控えたり、人に会うことも躊躇したくなりますよね。めまいの症状によっては、漢方薬が有効です。

この症状のめまいには漢方がおすすめです。
漢方では、症状ひとつだけをみるのではなく、身体全体、その人そのものをみます。カラダにあらわれる様々な不調は、カラダを構成する3つの要素「気・血・水」のバランスの乱れが原因かもしれません。

そのズレを調整するのが漢方。漢方薬は、本来のカラダの持つ働きを助け、カラダ自身の力で正常な状態にします。

目がぐるぐる回るタイプで、時に動悸を伴ったり、頭が重い、胃腸が不調になったりしやすいという方のめまいについてお伝えします。

このタイプのめまいの原因の1つとして、漢方では「水」の滞りを考えます。
水の滞りが耳の中にある体液の量を変動させ、ぐるぐるするめまいを起こします。また本来なら気の流れがスムーズであれば問題ないのですが、上部に気がたまりすぎることで、めまいなどが起きやすくなります。

そんな時に処方されやすいのは、
「苓桂朮甘湯」は、めまい、ふらつきや動悸がある方のめまい、頭痛、耳鳴り、動悸、神経症に効果がある漢方薬です。苓桂朮甘湯は「気」を補い、その流れを促すと共に、カラダの上部に溜まった余分な「水」の排出を助けます。桂皮が気の流れも調整するので、その作用もありめまいを改善します。

<普段の生活で気をつけたいこと>
・カラダを冷やさない
冷たいものを取らないように工夫する。
中医学では、体温より低いものは冷たいと考えます。

・ストレスを溜め込まない。
 自分がワクワクすることをできるだけするように意識する

・よく静養すること
「静養」とは“心身を静かにして生命を養う”ことです。
忙しい時は心も体も緊張しています。本当にその忙しさは必要なのだろうか?ご自身に内観し、5分でいいので見つめる時間を作るゆとりも必要ではないでしょうか?

・水はけの良い食べ物
キュウリなどのウリ科を食べる