お屠蘇

唐の医者が数種類の薬草を調合し、お酒やみりんに浸して風邪予防のために振る舞ったのが始まりだと言われています。

お正月に無病長寿を願って飲まれるお屠蘇の由来は、

「屠」は「邪気を払う」、

「蘇」は「心身を目覚めさせ、蘇がえらせる」

という意味です。

現代ではお屠蘇を飲むというと、単に日本酒を飲むことを指す場合もありますが、本来、お屠蘇とは「屠蘇散(とそさん)」または「屠蘇延命散」と呼ばれる5~10種類の材料を配合したようなものを漬け込んだお酒のことです。

その気になる健康効果は

風邪予防のために調合されたのが始まりというだけあって
体に良い成分がいっぱいです。

例えば、お酒やみりんにはブドウ糖やアミノ酸、ビタミン類が含まれていますし、血行も促進されます。

また薬草にも、血液浄化、滋養強壮、健胃などの作用があります。

今から遥か昔、化学分析などの技術が全くない時代に、
おおよそではあるでしょうが、その効能効果を見出し、
それをさらに広めたその偉大な成果は、引き継いでいくべきだと思います。