なぜこちらの話が理解してもらえないか?問題

成瀬です。
最近、読んだ本のまとめ…です。

これって、高齢者(認知症のあるなしにかかわらず)、精神障害などを抱えた方、いや、いわゆる「健常者」と言われる人とでも、他者と言葉でコミニュケーションをとっていれば、少なからずついてまわる問題です。

理解してもらえない主な理由は、4つとのこと。

1、思考速度の低下があり、こちらの言葉の意味を考えているうちに話が進んでしまう。

2 、聞いているそばから、その内容を忘れてしまい、話がつながらなくなる。「筆に水をつけて、 白い半紙に字を書いたら、どんどん乾いて何を書いたかすぐに分からなくなってしまう」こんな感じだそうです。

3、 「注意すべきこと」が区別できず、「聞き流していいこと」「理解できなかった言葉の意味」に気をとられているうちに、さらに話が進んでしまう。

4、話の内容が分からなくなってきて、パニックになる。そうなると、こちらが話しているのが日本語なのは理解できても、「意味」は頭に入っていかなくなる。
横文字や専門用語を早口で話されて、「この人何言ってんのかな?」と思っているうちに、どんどん話が進んで何も聞けていない状態。


じゃあ、どうすればいいの??
その本にはこんな対処法がでていました。

●ゆっくり話す。
●話題をシンプルに、 枝葉に振らず短く話す。
●話が終わるまで遮らずに聞く。
●唐突な質問などの変化球を使わない。
●一緒にメモをとって確認しながら話す。
●言葉にしようとしていることを問いつめず、待つ。

当たり前だけど、しっかり意識してないと、なかなか難しいことですよね。
でも、相手の頭の中の困りごとを想像しながら実践できたら、きっとお互いにうれしいと思います。
よかったら、やってみてください。
では、また〜

参考書籍:「脳コワさん」支援ガイド(医学書院) 鈴木大介著