ロコモティブシンドロームにならないために
ロコモティブシンドロームとは?
骨、関節、運動器の働きが衰える事を総合的にあらわしたもので、
「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることです
① 階段を上がるのに手すりが必要であったり
② 15分くらい続けて歩けなかったり
③ 横断歩道を青信号で渡り切れなかったり
など、運動機能の衰え全体がこれに当たります
ロコモティブシンドロームは直接命にかかわるものではありませんが、
放置しておくと、要介護になったり、寝たきりになる原因へとつながっていきます
最初は15分くらい続けて歩けない状態から、屋内を歩けない状態へ、
さらに座ることすら出来ない状態へと、運動機能は衰えていきます
ロコモの原因
「運動器の障害」の原因には、大きく分けて、「運動器自体の疾患」と、「加齢による運動器機能不全」があります。
① 運動器自体の疾患(筋骨格運動器系)
② 加齢による運動器機能不全
ロコモは国民病です。
変形性関節症と、骨粗鬆症に限っても、推計患者数は4700万人(男性2100万人、女性2600万人)とされています。ロコモはまさしく国民病といってよいでしょう。
メタボとロコモ
メタボ:メタボリックシンドロームは、心臓や脳血管などの「内臓の病気」で「健康寿命」が短くなったり「要介護状態」になるのに対し、ロコモ:ロコモティブシンドロームでは、「運動器の障害」が原因でおこります。「ロコモ」と「メタボ」や「認知症」を、合併する方も多いという報告もあります。年を取って、寝たきりや、痴呆になって、要介護となることはできるだけ避けたいものです。これらの「健康寿命の延伸」、「生活機能低下の防止」には、予防、早期発見・早期治療が重要です。
ロコモティブシンドロームの3大要因
●脊柱管狭窄による脊髄、馬尾、神経根の障害
●変形性関節症、関節炎による下肢の関節障害
●骨粗鬆症、骨粗鬆症性骨折
ロコモティブシンドロームのチェック(早期発見)
ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害のために、要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態のことです。
腰や関節の痛み、筋力の衰え、ふらつきといった症状が、最近悪化してきている場合などは、まず医師の診療を受けてください。
ロコモティブシンドロームトレーニング(予防)
「ロコモティブシンドローム」とは、寝たきりや介護が必要につながってしまう状態のことですから、ここからの予防や改善に向けた治療がいかに重要なのかわかります。
予防の対策としては、バランス感覚や筋力など全身を総合的にとらえた「転倒防止対策として転倒防止プログラム」という運動器リハビリテーションがあります。これは、日常動作のなかで歩行も含め、瞬間的に実施されている片足で立つという単純な動作を、力学的分析のもとに体系づけたのがダイナミックフラミンゴ療法です。これは「骨は荷重でプラスに反応する」という原理を基本に自分の体重をメカニカルストレスとして利用しています
ロコモティブシンドロームの治療
基本的な治療としては「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の三つが行われますが、既に骨粗鬆症になっている場合は「薬物療法」に重点が置かれます。これは、性別、状態、目的に応じて、骨密度を高めるための骨吸収抑制剤、骨形成促進剤に加えて、ビタミン、カルシウム製剤など、あらゆるタイプの薬が使用されることになります。
☆詳しくは店頭配布のパンフレットまたは左記「病気に関する情報~ロコモティブシンドローム」をご覧ください