『薬局での栄養ケア実践講座』IN 神戸
■2016年10月16日(日):ブログ ちさよ
■会場:神戸 メディセオ北野坂ビル
クラスAアカデミークラブ『薬局での栄養ケア実践講座』を受けに行ってきました。武蔵野赤十字病院 管理栄養士 原純也先生からの講義です。
●まずは、メタボ予防の食事について。
栄養指導のコツとして、こちらから指摘するのではなく、チェック表などを用いて本人に気付きを持たせること。そしてそこから本人が納得できる提案をする。どうしてもあれダメこれダメと言ってしまいがちですが、これよりはあれ、あれならばそれ、のように具体的に行動に移せる提案をしていくことが大事。またいろいろな使える指導せんも紹介してもらいました。
●次は介護予防の観点から、フレイル・サルコペニアの現状についての話です。
・フレイルとは・・・老化に伴う機能低下を基盤とした健康障害に関する脆弱性が増加している状態。定義としては①体重減少 ②疲れやすさの自覚 ③活動量の低下 ④歩行速度の低下 ⑤筋力低下 があげられます。
・サルコペニア・・・加齢、またはその他による主に筋肉量と筋力の低下
早くスクリーニングし適正なケアをすることで、それに続く健康障害を減らしたり遅らせることができる。スクリーニング表の使い方や、握力計やふくらはぎの周囲長の測定、歩行速度の聞き出しによる評価の方法などを教わりました。
また、サルコペニアに対しての食事療法とがん患者への栄養指導の違いなどの話もなるほどと思いました。
このあとグループワークで、今聞いたことを実際に自分の薬局に持ち帰って何ができるか?ということを、忘れないうちに書き出していきましょう、ということになりみんなで付箋に書き出していきます。自分1人では思い浮かばないアイデアが聞けて良かったです。
わたしの薬局は高齢者が多く、この講義を受けに来る数日前にも「もっと栄養をとってね、と先生にいわれたんだけど、何を食べたらいいの?」と聞かれて、「お肉をね、お豆をね・・」みたいな話をしたんですが、今回このような講座を受けれたことで、まず栄養の概念の土台を踏まえたうえで、患者様が今どんな状態かを考えて適切なアドヴァイスができるようになれたらいいな、と思いました。薬局に帰ってみんなで情報を共有して、ひとつづつでも実践して患者さんに役立てれればと思います。
おまけ・・神戸をたくさん歩いてきました。帰りはやっぱり迷っちゃてタクシーで駅まで届けてもらいました。神戸牛は駅弁でいただきました。