ポリファーマシー
7月2日 classA アカデミークラブ IN 東京
『ポリファーマシー対策と多職種連携』に参加してきました。
■東京大学院医学系研究科:地域医薬システム学講座 教授 今井 博久氏
最初にポリファーマシーとは、明確な定義があるわけではないが、主に多剤併用の患者で、薬剤による有害事象が起こっている状態のことです。
【講義】2050年には65歳以上が35.7%、超高齢化社会となるために、薬局、薬剤師の仕事が変わってきている。今がその分岐点。
高齢患者=慢性複数疾病=多剤処方。
今後調剤が無くなるわけではないけれど、最高最善の医療の提供のためには、薬物治療マネージメント=処方の再設計が薬剤師の専門職となる時代になっていくのではないか。そこで多職種連携し患者の情報を獲得し、個々に最適な薬物治療、ポリファーマシー改善へ舵をきっていくことが求められるのではないか、というお話でした。そのためには患者さんを中心にして他職種との密接な連携からの情報の収集と共有、患者さんとの信頼関係の構築などから総合的に提案していけるように、またその答えは一つではないため時間をかけて一歩づつ積み重ねていくようなイメージでしょうか。
日々の業務の中でもポリファーマシーという意識を高くもって患者さんの話を聞くことで、いままで点と点で繋がらなかったキーワードが拾い上げることができるかもしれないし、それによって患者さんにとって不利益な事象が改善することに役立てたらいいなと思いました。
【グループワーク】実際にあったポリファーマシー症例を用いての処方の再設計、発表をしました。
5グループそれぞれの意見と考えがでました。
まずはこのように いろんな症例、そしてそれに対してどのような再設計を構築するかという考え方に数多く触れてみることが大事かな、と思いました。そして他職種との連携の中で薬剤師の立場からどのようにアプローチをしていくかを考えることも大切なことだと思いました。
外に出て講義を受けてはじめて知ることがたくさんです。毎回ドキドキ参加です。でも、昨日よりも少しかもしれないですが確実に一歩前進です。だからまたドキドキしながら積み重ねていってみようと思います。