薬局から、1月のテーマ「メタボ」に「小児メタボ」の補足を掲載いたしました!
ご存知のように、当薬局の処方箋調剤の約半分の患者様はお子様です。
見た目は少しぽっちゃりされているくらいのお子様が、機会があり血液検査をした結果「小児メタボリックシンドローム」とドクターから診断されたというケースが、最近多くなりましたので簡単に補足させていただきます。
メタボリックシンドロームは動脈硬化を招きやすく、基準としてはウエストのサイズがもっとも重視されます。
厚生労働省によると、小児の場合は腹囲が「82.5cm」以上を境目に様々な検査値の異常が増えることが確認されています。
したがって、小児メタボリックシンドロームの腹囲の暫定的な診断基準値は男女ともに「80cm以上」とすることが検討され、決定いたしました。
その上で、下記のような 血圧・空腹時血糖値・高脂血症 の3項目のうち2項目以上にあてはまったお子様を「小児メタボリックシンドローム」としました。
⑴腹囲(ウエストサイズ) : 80cm以上
⑵血圧 : 上が125mmHg または、下が70mmHg以上
⑶血糖値 : 空腹時血糖値 100mg以上(1㎗当たり)
⑷血中脂質 : 中性脂肪 120mg上(1㎗当たり)
または、HDLコレステロール 40mg未満(1㎗当たり)
⑴に加えて⑵~⑷のうち2項目以上に該当する場合(治療薬を服用している場合を含みます)
また、ウエストを身長で割った数値が0.5以上を「黄信号」
ウエストは80cm以上だが上記⑴~⑷のうち3項目には当てはまらない小児は「予備軍」としました。
お子様の場合は、食事療法だけでも十分に改善・治療が可能ですので、上記内容に心当たりがある場合は、小児科のドクターに相談されることをお勧めいたします。
上記内容の患者様用リーフレットを薬局で作成し配布しております。その他、関連の小冊子などもご用意しておりますので、薬局店頭でもご相談下さい。