チョコレートと健康
チョコレートの原材料カカオ豆には、体にいい様々な効能があります。古代では、"神の食べ物"と崇められ、19世紀のヨーロッパでは薬として薬剤師のいる店に置かれていたそうです。
⚫︎抗酸化作用
チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」には、血圧の低下、血流の改善などの働きがあり、心疾患のリスク軽減や多くの生活習慣病の予防に役立ちます。
⚫︎集中力、記憶力を高め、気持ちを穏やかにする
チョコレートの甘い香りには、集中力や記憶力を高める効果があることがいろいろな実験から明らかになっています。また、チョコレートにはテオブロミンという成分が含まれており、冷え性の改善や神経を鎮静させる作用があることもわかっています。
⚫︎ミネラル、食物繊維が豊富
チョコレートの原料であるカカオ豆には、カルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれています。また、食物繊維のリグニンを多く含んでいます。
体にいい効果があるからといって、食べ過ぎは脂質や糖分、エネルギー過剰摂取の元。他の菓子類も含め、1日200kcal以内に抑えましょう。チョコレートだけ食べる場合は板チョコ1/2〜1/3枚程度が目安です。
チョコレートには結石の原因になるシュウ酸が含まれているため、ミルクチョコレートを選ぶ、牛乳を一緒に飲むようにするなどしましょう。
管理栄養士 中嶋 薫