春の野菜
野菜は、生活習慣病の予防のためにも積極的に摂りたいものです。日本人が1日に摂取することが望ましいとされている野菜の量は、350g以上といわれています。生野菜なら、両手に山盛り一杯分が一食の野菜の目安量(120g)です。旬の野菜を上手に取り入れて、野菜不足を解消しましょう。
≪春においしい野菜≫
●春キャベツ
一年中出回っていますが、季節によって品種が違います。春キャベツは緑色が淡く、葉肉も柔らかく、サラダなど生食に向いています。キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)には、胃の粘膜を保護し、壊れた組織を治す働きがあります。
●たけのこ
一旬(十日ほど)で「竹」に成長してしまうため、「筍(たけのこ)」という名前の由来になったそうです。食物繊維が豊富で、腸内をきれいにしてくれます。シュウ酸が含まれ、胃腸に負担をかけたり皮膚を刺激したりすることがあるので、食べ過ぎには気を付けましょう。
●新玉ねぎ
春に出回る新玉ねぎは、皮が柔らかく、みずみずしく、辛みが少ないので生食にむきます。目にしみる辛み成分の硫化アリルには、消化液の分泌を促し、新陳代謝を盛んにする働きや、血液をサラサラにする働きがあります。
●アスパラガス
国産のものは、4~6月が旬です。野菜としては豊富なたんぱく質、とりわけアミノ酸の一つであるアスパラギン酸が含まれているため、疲労回復効果の高い食材と言われています。
管理栄養士 中嶋薫