熱中症と水分補給
熱中症は、体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体の調整機能が正常に働かなくなることによって引き起こされます。重症化すると死に至る可能性もありますが、正しい知識と適切な行動で防ぐことができます。
《熱中症の予防》
・帽子や日傘を使って暑さを避けましょう
・環境に応じて衣服を着脱しましょう
・こまめに水分と塩分を補給しましょう
・急に暑くなる日には、注意しましょう
・十分な食事、休養、睡眠をとりましょう
◎大切な水分補給
水は生命を保つうえで、重要な物質です。水には、①栄養素や酸素を運ぶ ②老廃物を排泄する ③体温を調節する ④体の様々な機能を維持する といった大切な働きがあります。
体温の上昇による発汗によって、水分と塩分が失われると脱水症状となり、これらの役割がうまく果たせなくなってしまいます。脱水状態時には、水分だけでなく塩分を摂取することが大切です。
◎こんな飲み物に注意‼︎
清涼飲料水は口当たりが良いため、ごくごく飲んでしまいがちですが、炭酸飲料や甘いジュースなどには約10%の糖分が入っているものもあります。飲み過ぎには気をつけましょう。
アルコールには利尿作用があるため、尿の量を増やし水分を体外に出してしまいます。コーヒーなどに含まれるカフェインにも利尿作用があるので、水分補給にはやや不向きです。
冷たい飲み物は、胃腸に負担をかけてしまいます。飲み物の冷やしすぎには気をつけましょう。
管理栄養士 中嶋 薫