肉を食べよう!!

 肉には、筋肉や内臓、骨格形成などに必要な良質なたんぱく質が豊富に含まれています。また、脂質やビタミン類、ミネラルなど様々な栄養も含まれています。暑い日が続きますが、栄養豊富な肉を食べて、夏に負けない丈夫な体を作りましょう。


《牛肉》
 牛肉には、植物性食品に含まれる非ヘム鉄に比べて吸収率が良い『ヘム鉄』と呼ばれる鉄が豊富に含まれているため、貧血予防に役立ちます。また、牛肉はたんぱく質のもとになるアミノ酸のうち、必須アミノ酸がバランスよく含まれていることが特長です。
         
《豚肉》
 豚肉には、ビタミンB1が牛肉の10倍近く含まれています。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるため、疲労回復に役立ち、夏バテの予防にもオススメです。脳の働きを活発にするビタミンB12も豊富に含まれています。ビタミンB群は水溶性のため、炒める、焼く、揚げるといった調理法がオススメです。
    
《鶏肉》
 皮膚や粘膜を丈夫にし、肌をきれいにする働きのあるビタミンAが多く含まれています。鶏肉は、消化が良く、栄養成分の効果も早く表れることから、『病人の滋養食』と呼ばれ、病後の回復に効果を発揮します。特に、ささみは脂肪が少なく胃腸の弱い人にとってこの上ないたんぱく源です。


~加工食品をよく食べる人へ~
 手軽に料理に使うことができる加工食品ですが、『リン酸塩』や『発色剤』などの食品添加物が多く使われているものがあります。購入する時には、表示をよく確認しましょう。
 ロースハム2枚(40g)に約1.1g、ウインナー4本には約1.0gの食塩が含まれています。食塩の摂り過ぎは、高血圧など生活習慣病の原因となります。食べ過ぎには気を付けましょう。

                       管理栄養士  中嶋薫