発酵食品
発酵食品とは、微生物の作用によって発酵・熟成した食品のことです。発酵食品には、消化を助け、腸内環境を整える働きや、免疫力を高める効果をはじめ、肥満予防やアレルギー症状の改善、抗がん作用、生活習慣病の予防等の働きがあります。
■納豆菌≪納豆≫
発酵によりつくられるナットウキナーゼには、血液をサラサラにする効果があります。 ビタミンB2、骨粗鬆予防になるビタミンK、シミしわ予防になるレシチンが多く含まれます。
■酢酸菌≪酢≫
クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が多く含まれ、疲労回復や血圧上昇を抑える、血流を良くして冷えを改善するといった効果があります。
酢の摂り過ぎは、胃が荒れる原因となってしまいます。1日大さじ1杯を目安としましょう。
■麹菌≪甘酒、塩麴≫
甘酒や塩麴にはエネルギーの代謝を高めるビタミン B1、B2、B6、ナイアシン、ビオチンなどが多く含まれています。免疫力を高める効果やシミ予防など、美肌効果も期待できます。
■乳酸菌
≪ヨーグルト≫
腸内環境を整える効果があり、カルシウム、ビタミンB2を多く含みます。乳酸菌にはガセリ菌、LG21乳酸菌、ラブレ菌など様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
脂肪や糖分を摂り過ぎないように、栄養表示を確認しながら毎日の食事に取り入れてみましょう。
≪ぬか漬け≫
野菜が発酵してできる食物性乳酸菌を何種類も含むので、腸内環境にとって理想的な食べ物です。ぬか漬けにすることで、ビタミンB1が増えます。また、高菜漬けの場合は、カロチン(ビタミンA)が増えることもわかっています。
ただし、ぬか漬けを食べ過ぎると塩分を摂り過ぎてしまうので、3切れ程度にしましょう。
発酵食品に含まれる菌は、体に入れても数日で体外に排出されてしまうため、発酵食品を日々の食事にこまめに取り入れることが大切です。自分に合った発酵食品を上手に摂るようにしましょう。