豆のちから
まじめできちんとしていてよく働く人を「まめな人」といいます。
心と体の健康のために豆のちからで まめ に暮らしましょう。
豆の栄養成分
よくいわれる良質のたんぱく質とは、必須アミノ酸をバランスよく、しかも豊富に含んだものをいいます。肉、魚、牛乳、卵などの動物性食品が代表です。
しかし、植物性食品のうち大豆をはじめ あずき、いんげん豆、えんどう、そら豆などの豆類も、良質のたんぱく質を豊富に含んでいて、「畑の肉」と言われています。しかも 三大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)がバランスよく含まれていることはもちろん、鉄分、ミネラル、ビタミン、食物繊維なども豊富です。豆の栄養成分はみな同じではなく、2つのグループに分類されます。
高たんぱくグループ・・・大豆・落花生
・総コレステロール低下させる大豆レシチン
・骨や歯の形成に欠かすことのできないミネラル
・抗酸化作用、コレステロールなど血中脂質の低下が期待できるサポニン
・骨粗しょう症の予防や更年期の不調を改善するといわれるイソフラボン
・エネルギー代謝を盛んにする作用があるビタミンB2
・老化を予防するビタミンE
でんぷんグループ・・・あずき、いんげん豆、えんどう、そら豆など
・糖質が主体で脂質が少ない。
・抗酸化作用のあるポリフェノール
・高血圧の改善やコレステロールの抑制に効果のあるサポニン
・お米に不足している必須アミノ酸 リジン
・便秘の予防になる不溶性の食物繊維
豆は 生活習慣病の予防に期待できる食品です。
では、1日の摂取量は?
「21世紀における国民は健康づくり運動(健康日本21)」の中で「豆類の1日当たりの摂取目標量は100gと設定されています。しかし、実際にはその6割程度しか摂取されていないのです。しかも、若い年齢層の人の摂取が少ない傾向にあります。では、1日40gほどの不足分はどう補うのか?納豆1パックは50g、豆腐1/3丁100g、蒸し豆は1パック70gです。蒸し豆はサラダやスープに入れて、簡単に料理できます。大豆のよいところは、ごはんやいろんな料理と相性がいいことです。体にいいからと、摂りすぎることなく、お肉や魚、卵、野菜とあわせて、適量をバランスよく食事にとりいれていきましょう。