転倒しない靴選び いずみ薬局通信NO.31
高齢者や骨がもろくなっている方が転倒してしまうと、股関節を骨折してしまい寝たきりになってしまう可能性があります。日頃から転倒しないよう心がける事とともに足にやさしく、履きやすく、つまずきにくい靴を選びましょう。
加齢に伴い筋力が低下するため足が上げづらくなり、つまずきやすく転倒が起こりやすくなります。
若いころと比べると歩行時に足のつま先が上がりにくく、腰が曲がって前かがみ姿勢になり、歩幅が狭くなり腕の振りも小さくなります。このような歩き方によって、歩行時の身体のバランスが取りにくくなり、つまずきやすくなるため転倒の危険性が高くなります。
転倒はどこで起こる?
高齢者の約4割が1年間に1回以上の転倒や転落の事故を経験し、その半数がケガを伴っているという結果が出ています。
それらの転倒・転落は、住宅内で起こるケースが5割を占めているのです。
室内で起こる転倒・転落では、スリッパを履いていた事例が多数報告されています。
屋外や外出先での転倒・転落のケースでは、つっかけやサンダルを履いていた事例が多くみられます。普通の靴を履いていても、歩道の段差でつまずいて転んだというケースもあります。
高齢者向けの靴選びのポイント
自分の足の形状に合った、歩きやすい靴を選ぶ
軽くて、開口部が広く、面ファスナーで調整できるタイプであること
つま先部分が丸みを持った形状で、履いていて圧迫を感じないものを選ぶとよいです。
①自分で履いてみて軽いと感じるもの
②靴を履いた状態でつま先に15mm程度の余裕があるもの
③つま先部分が反り返った形状のもの
④開口部が広く、脱ぎ履きしやすいもの
⑤素材が柔らかいもの
⑥かかとがしっかりしているもの
サンダルで来局される方も多くみられますが、サンダルなどかかとが覆われていない履物は、
滑りやすく、つまずきやすく、脱げやすいので大変危険です。
自分に合った歩きやすい靴で快適な健康生活を送りましょう!