日本在宅薬学会学術大会③

7月14、15日に行われた日本在宅薬学会に行き、様々なセミナー、報告を聞いてきました。その中で高齢者の嚥下ケアについて顎口腔専門医の先生の講義を聴きました。そこで嚥下のしくみと嚥下障害について、又嚥下障害を引き起こす薬剤について学んできました。嚥下(食物などを飲み込む)は5つの段階にわけられ、食物を飲み込むためには、唾液で包んだ食塊を作らないと飲み込めないことを知りました。口渇(ドライマウス)は口が渇いて不快なだけではなく食事が摂れないという、その深刻さを初めて知りました。また誤嚥(唾液や食物が誤って気管に入る)の説明があり、咳反射が起こらず誤嚥してしまう不顕性誤嚥があるとのことでした。合わせて口渇や不顕性誤嚥の原因になる薬剤も学びました。患者さんの体調や服薬状況などから誤嚥について推察することは薬剤師としての活躍の場と思いました。
食事に関するものだけでなく、睡眠・排泄・運動などについても勉強していこうと思います。 西高通り調剤薬局 松尾 永良