日本在宅薬学会学術大会④
今回、様々な講演を聞くことができました。
その中で、幾つか考えさせられることがありました。
現在は薬剤師を取り巻く環境が激変している最中だと思います。その中で例えばバイタルサインなど、新しいことに目を向ける人も多いと思います。しかし急激な変化には必ず摩擦が伴うものです。そこで我々は、薬剤師の本来の職能である薬物動態や薬物使用による効果や副作用の判断などについて責任を持つことが必要です。この事を、三輪先生は「脇を固める」と表現しておられました。我々は脇を固めた上で、次のステージに臨まなくてはならないと感じました。
もう一つは、コミュニケーションの重要性についてです。
今後薬剤師が在宅の分野に進出していくに当たって、他の医療従事者との連携は不可欠です。最近盛んに言われている多職種連携も、コミュニケーションが取れなくては実現不可能でしょう。また在宅でこれまでよりも患者様の近くに寄り添う為には、これまでの薬局の窓口と同じコミュニケーションの取り方では不十分でしょう。
広く国民から求められて我々が在宅医療に参加できるようになるために、より良いコミュニケーションの取り方を学んで行く必要があると痛感しました。
西高通り調剤薬局 本部武彦