あの人も好きだった!?あま~い食べ物
こんにちは。
さて先日6月21日は、あの有名な「本能寺の変」が起こった日です。未だ様々な説が唱えられる事件ですが、今回はそちらのミステリーではなく、中心人物である織田信長の好物の「干し柿」を取り上げます。
干し柿とは渋柿の皮をむいて天日干しした柿の加工食品です。渋柿は生食が難しいですが、干し柿にすることで渋が抜けて甘味が強く感じられるようになります。生食で甘い普通の甘柿で作らないのは、実は糖度自体は渋柿の方が高いため。甘柿を干し柿にしても渋柿のような甘さは感じられません。また成熟しきった柿は水分が多く、干し柿になる前に傷んでしまうのです。
干し柿と生柿の栄養を比較すると、ビタミンCは減少してしまいますが、代わりに食物繊維やβ-カロテン、カリウムやマンガンなどのミネラルが大幅に増加します。食物繊維は不溶性が多く、整腸作用や有害物質排出を促進する効果が期待できます。またしぶみの原因であるタンニンは抗酸化作用のあるポリフェノールの一種。血液をサラサラに保ったり、血糖値の上昇を抑えたり、悪玉コレステロールを減らし血管の若返り効果も期待できるたりと、美容と健康に重要な働きをします。
いかがでしょうか。干すことで旨味と栄養がギュっと詰まる、昔の人の知恵で生まれた甘い食べ物。ぜひご賞味あれ!
(ただし、水分が抜けている干し柿は、生に比べてカロリーや糖質が高め。1日に食べる量は、小さめのものを1日2個までにするのがいいようですよ)
