日本の森林率7%〓

日本熊森協会 会長 森山まり子

「熊森協会」と聞いて、初めは動物愛護団体かと思って講演を聞きに行きました。

実際には自然保護の団体で、現在の日本は森林率67%と言われていますが、ほとんどが人工林で動物が住める森はわずか7%とのことでした。

過剰な針葉樹の植林により、動物の餌となる木の実をつける紅葉樹が不足しているため、里に動物が下りてくるようです。

また沢や尾根など針葉樹を植えてはいけない場所に多く植えたため、沢が崩れたり山の保水機能が落ちたりしているようです。

そういえば、去年五色ヶ原に登った時に、沢が崩れ針葉樹が積み重なっている光景をいくつも見てきました。

講演を聞きながら、自分に出来ることは何だろう?と考えていると、「巻き枯らし」という間伐方法を紹介してくれました。紅葉樹への植え替えが出来なくても、針葉樹の間伐を行うことにより、森の保水機能が回復されるようです。

是非一度間伐作業に参加させていただいて、環境について改めて考えてみたいと思います。