外国のOTCのPTPに思うこと(そして英語の服薬指導)

 ここ数年、長崎市では豪華客船の受け入れを
積極的に行っています。
なので街中に団体外国人観光客を見る機会が多くなりました。

 私の薬局は、爆心地から近いこともあり、平和の観光エリアなので観光客や修学旅行生が前を通って行くのをよく見かけます。

 先日は外人さんがやってきまして「Do you speak English?」
またか。「・・・A little」

 「風邪をひいて、頭が痛くて鼻が出て、背中も痛いんだよ。
で、今これ飲んでる(英語とジェスチャー)」
 見せてもらうと、もちろん知らない商品です。
しかし裏を見ると「acetaminophen,codeine,chlorpheniramine
・・・・」
 ありがたいことに成分名と、含有量の記載!

 ひとつ、商品を手にとって、成分を比較して、読み上げました。
 「鎮痛剤、アセトアミノフェンじゃなくて、イブプロフェンだけど・・・」と伝えたところ、
 「あ、だめ。私はイブプロフェン飲めないんですよ」。

 最近の(OTCは詳しくないけど)医療用医薬品は、
錠剤にも商品名を書くようになりましたね。
わかりやすくなったけど、カタカナだし、商品名だし。
日本だけで通用する親切なんですね、あれって。
英語表記も必要だなあと思ったのでした。

 この方(に限らずだけど観光客のお客さんって)
薬局に入ってくる前に、店の前で立ち止まって
しばらくうろうろしてます。
 多分、日本の調剤薬局のファサードって特殊で、
入りにくい雰囲気を持ってるんでしょうね。

 でも、うちには結局入ってきてくれます。
classAの緑のステッカー貼ったブラックボード置いて、
手書きのイラストとか書いて・・・
「親切そうな薬局」と認識して入ってきてくれてるのかな?