おたふく風邪
岡山県内ではインフルエンザ警報が発令中ですが、今年に入ってからおたふく風邪の流行も懸念されています。
おたふく風邪の正式名称は「流行性耳下腺炎」。耳の前下にある唾液腺である耳下腺や顎下腺が腫れることで丸顔のおたふく面のようになるので、おたふく風邪と呼ばれています。
【おたふく風邪の症状】
主な症状は発熱と耳の下の腫れと痛み。
最初、悪寒、発熱、頭痛、倦怠感など、風邪に似た症状が見られる。その後、耳の下にある唾液腺(耳下腺)が腫れてくる。
両側が腫れる場合も、片側のみが腫れる場合もある。腫れは2日目あたりが最もひどく、外から触ったり、唾液や食べ物、すっぱい飲み物を飲み込むときなどに痛みを感じる。
【おたふく風邪の原因】
ムンプスと呼ばれるウイルスが原因で起こる。咳やくしゃみと共に運ばれたウイルスを吸い込むことによって伝播する(飛沫感染)。また、ウイルスが含まれる唾液などを触った手から口・鼻を介して感染することもある(接触感染)。
潜伏期間は2~3週間で、感染者と接触してから2~3週間後に顔の腫れが現れる。
【おたふく風邪の治療法】
原因であるムンプスウイルス自体を殺したり、抑えたりする薬はありません。耳下腺が腫れて痛む場合は冷やしたり、痛み止めを服用する。
【家でのケア】
・腫れが治まるまでは安静にし、他人に感染する可能性があるので外出を控える。
・水分を十分に補給する。
・噛むときに痛みを感じるので硬いものや、唾液の分泌を促す酸味のあるものは控える。
・腫れている部位を冷やし痛みを和らげる。治まらないときは処方された鎮痛剤を服用する。
・熱があるときや耳下腺の痛みが強いときはお風呂を控え、温かいタオルで全身を拭く。