季節の変わり目「疲れ」解消!~「入浴」~

9月になり、極度の睡眠不足というわけではないし、病院に行くほどの痛みや不調があるわけではない。だけど、“何となく違和感”程度の疲れを感じている方も多いのではないでしょうか。
季節の変わり目である9~11月は、昼と夜の気温差や月平均の気温の寒暖差が大きくなり、寒さによる血流の悪化も起こります。
このような「温度変化によるストレス」の影響をうけてしまうのが自律神経です。
自律神経には、昼間や活動時に作用する「交感神経」と夜間やリラックスしているときに働く「副交感神経」の2種類があります。これらがうまくバランスを取って作用することで、体温や発汗の調整、呼吸、循環、代謝などがスムーズに行われています。
しかし、寒暖差が大きくなると、体温や発汗を頻繁に調整しなければならなくなるため、2つの神経のバランスが崩れてしまいます。
この自律神経のバランスを整えるために、大きく役立つのが「入浴」です。

入浴の3つの作用と効果
⦿熱作用・・・温かいお湯によって血管が拡張し、温まった血液が全身をめぐるので、新陳代謝が活発になり、疲労物質や老廃物が除去されて疲労が回復します。神経の過敏性が抑えられて、痛みを抑えます。
⦿水圧作用・・・水圧が体全体にかかります。特に足や腰といった心臓より下にある部分の静脈やリンパ管を圧迫することにより、心臓に血液が押し戻されやすくなり、血行が促されます。
⦿浮力作用・・・お湯に浸かると浮力によって体重は10分の1程度になります。そのため空気中で体重を支えたり、姿勢を維持するために緊張していた筋肉や関節への負担が軽減され、緊張がほぐれます。

おすすめの入浴法は
・湯の温度は40℃くらいのぬるめ:じっくり入ると体の芯まで温かくなります。
・全身浴で肩まで浸かる:半身浴より水圧作用浮力作用が強く効きます。
           ※心臓や肺などの病気がある場合は、全身浴だと負担がかかりすぎる事があるので、医師にご相談してみて下さい。
トータルで10~15分浸かる:湯船に浸かる時間の目安はトータルで計10~15分。
              おすすめは温冷交代浴です。40℃程度のお湯で3分間全身浴し、
湯船から出て約30℃のシャワーを手足に3分ほどかけます。これを3回繰り返します。

入浴の目的は、単に汚れや汗を洗い流すだけではありません。
温かいお湯に浸かって心身の疲れを洗い流し、スッキリしましょう。