足がつるのをどうにかしたい!!!!!

昨日から雨が降ったりやんだり…
やっと梅雨らしくなってきたと思ったら
週末は台風(!?)だとか…

今週に入ってから風邪の患者様も増えてきました。
そんな中!
むぎのほ薬局は全員元気いっぱい、笑顔で営業中です。

さてさて。
薬局には老若男女問わず、いろいろな患者様がいらっしゃいます。
普段続けて飲んでいる薬はよくわかっていても
「そういえば最近、足がつるんだよ…」
と言われる方が意外に多いんです。

特に夜寝ている間に足がつってしまう方は
本当に辛そう!
どうにかして改善できないものかなぁ。

よく病院で処方されるお薬に
『芍薬甘草湯』(シャクヤクカンゾウトウと読みます)
というものがあります。

ツムラというメーカーのもの
 赤い帯、68の番号が付いた粉薬
コタローというメーカーのもの
 銀袋にN68と番号が付いた粉薬

が業界ではよく見かけます。
芍薬甘草湯は

芍薬:筋肉の拘攣を緩解する作用
甘草:鎮痛、抗炎症作用
の2つの生薬でできたお薬で
かなりの即効性があり、
予防で飲むよりは
症状が出たとき、出そうなときに
お湯で溶かして水で割って飲むのがいちばん効果的です。

かなり即効性があるお薬なので
これさえあれば安心!と思っている患者様も少なくありません。

が。

ちょっと待って!

芍薬甘草湯は、甘草の含有量が高いお薬です。

甘草は適度に摂る分には良く効く体に良い生薬ですが
必要以上に体に入れてしまうと
血圧を上昇させたり、体を浮腫ませたりと
デメリットも大きい生薬。

なので、
よく効くからと言って
芍薬甘草湯を毎日常用するのは
薬剤師からはオススメしたくないところ。

では、芍薬甘草湯を飲むのをどうやったら減らせるか?

足がつる原因は、特に
・筋肉の疲労
・運動不足
・水分不足及び体液中の電解質の異常
  (電解質、というのはカリウムやナトリウムのこと)

椎間板ヘルニア、糖尿病、動脈硬化、甲状腺異常などの疾病や
妊娠中などにも足がつりやすいことが考えられます。

ほかの疾患で飲んでいる薬の作用の一環で
足がつってしまうことなんかもあります。

それを防ぐために
まずはミネラルを補うようにしましょう。

ミネラル不足は、食事の影響も大ですが、急激な運動、冷え、水分の不足、血行不良によっても起こります。

食事で補う場合は
かぼちゃ、アーモンド、ひじき、しらす
などに多く含まれます。
梅干、酢、レモン、オレンジ、果物類と一緒に摂ると
マグネシウムの吸収を良くすることができるそうです。

おやつの時間にアーモンドクッキーとオレンジジュース、とか
ごはんのお供にひじきと梅干
なんて具合に組み合わせるといいかもしれませんね。

また、ビタミンB1は筋肉の疲労を緩和させる作用があり
たまご・豚肉・豆類などに多く含まれるため
これも積極的に食事に取り入れていきましょう。

最後に、足がつった時に効果的なツボをご紹介。
■足三里
膝のお皿の外側のくぼみから指3本分下の圧痛部にあります。
ここを押すことで血流が良くなり、回復が早まります。
足三里は万能ツボと言われ、足の疲れや冷え症、便秘、食欲不振、胃腸の働きを正常にする働きがあります。

■陽陵泉
足三里から指3本分の外側の少し上にあります。
強く押すと、痛いと感じる部分があるはずですので、押しながら探ってみてください。

両手の親指を重ねて、かなり強く押します、痛みがゆるんでけいれんしなくなるまで押し続けて下さい

入浴中の血行が良くなっているときに押すのが良いそうです。
それでもダメならお風呂上りに
足三里に冷湿布を貼るのも効果的だそう!


薬を使うのをできるだけ減らして
夜はぐっすり眠れるように、生活習慣を変えてみましょう♪