ジェネリック医薬品とは

薬メーカーが一つの医薬品を世に出すまでに、「10年の歳月と200億円もの投資」が
必要とされています。そのため、新薬が発売されて10年間はその医薬品製造の特許
が守られることになります。
やがて、発売後10年を経た薬剤は、特許が切れ、他のメーカーも同じ成分の医薬品を
製造できるようになります。それらの医薬品は、「10年の歳月と200億円もの投資」
はかかっていませんので、オリジナルより安く生産できるため、薬価も安くなります。
それがジェネリック医薬品です。

ジェネリック医薬品とオリジナル医薬品の違い
ジェネリック医薬品(以下GE医薬品)はオリジナルと有効成分や基礎的な適応症は
おなじです。しかし、有効成分以外の成分(賦形剤、コーティングしているフィルム
など)は各メーカー固有のものが使用され、既定の大きさ・硬さに固める技術(打錠)
も違いますので、効果の強さや、効果の持続時間や副作用に微妙な差が出てきたり、
オリジナルより適応症が少ないものもあります。
 また、同じ成分のGE薬品でも、誰もが知っている大手メーカーの物もあれば、小さな
工場で作られるものもあり、副作用発生時の対応や医薬品情報の伝達、安定供給の点で
違いが出てきます。

 調剤薬局は、ただ安いだけではなく、効能、効果、服用しやすさ、安定供給、情報
などを考慮した上でGE薬品を選んで備えておかなくてはなりません。