五月病とは

進学、就職など、4月から新しい環境に入り、そろそろその環境に慣れ始めた5月…。
なんとなく体がだるかったり、勉強や仕事に集中できず、気分も優れないなどの症状はありませんか?そんなあなたは、もしかしたら五月病の兆候があるのかもしれませんね。
五月病とは、期待に胸膨らませて新しい環境に入ったものの、その新しい環境についていけず焦りを感じたり、理想と現実のギャップにショックを受けたりした結果、勉強や仕事への意欲を失ってしまう症状のことをいいます。
もともとは、大学入学後の学生が、ゴールデンウィーク明けくらいにストレスから、無気力になることからついた病名と言われています。が、新しい環境についていけなかったり、理想と現実のギャップによる症状でもあるので、学生だけではなく誰でもなりうる症状なのです。

「五月病」とはいわゆる俗名で、医学用語ではないそうです。専門医の間ではアパシーシンドロームと言われています。スチュウデントアパシー(学生の無気力症)、サラリーマンアパシー(サラリーマンの無気力症)。また医学的には「適応障害」とも言われるそうです。

~体に出てくる症状~
・疲れやすい ・朝起きられない ・食欲が湧かない ・めまいがする 
・頭痛、腹痛、便秘 ・眠れない ・動悸 ・疲労感
~内面的に出てくる症状~
・焦燥感がある ・イライラする ・やる気が出ない ・不安感がある 
・なんとなく落ち込む ・何をするのも億劫 ・思考力、判断力の低下
・興味、関心が湧かない

などがあげられます。うつの症状と非常によく似てます。
また、このような症状が長引いて仕事や学業に影響するようなら、早めに心療内科や精神科を受診することをおすすめします。
そして、新しい環境に早く馴染もうと焦るのではなく、自分の心身と相談しながら、気持ちをゆったり持ってこの時期を乗り越えられたらいいですね。