腸内環境について
健康のカギをにぎる腸内環境。
腸内環境がいいということは体に害となる毒素がきちんと排出されているということです。
デトックス(毒出し)という言葉が盛んに使われていますが、私たちの体は日々毒素にさらされています。
食品添加物や残留農薬、汚染された水道水や魚介類、排気ガスやタバコの煙などは
日々私たちの体に吸収されています。
また、そうした体外から取り込まれる毒だけでなく、体内でも毒素がつくられています。
それが悪玉菌の仕事です。
悪玉菌は大腸内に残っている内容物を腐敗発酵させます。
その後に悪玉菌が腸内でつくる毒素、毒ガスは腸壁から吸収されて肝臓で解毒・中和されますが、
毒素が多いと肝臓が疲弊してしまい機能が低下します。
毒素がきちんと排出されないのは腸内環境に問題があるからなのです。
どうすれば腸内環境を改善して、本当の健康と若々しい自分を手に入れることができるのでしょうか?
それは単純に腸内の善玉菌を活性化させればよいのです。
なぜなら、腸内細菌の総量はほぼ一定であり、
善玉菌が活発になって増えれば、悪玉菌は必ず減少するからです。
腸内環境は、腸内細菌である善玉菌と悪玉菌のバランスで決まります。
善玉菌は日本の伝統食である和食を好み、悪玉菌は動物性たんぱく質を好みます。
動物性たんぱく質を含む食事に偏ると、体内に毒素が作り出され腸内環境が悪化、
悪玉菌が増え、善玉菌が圧倒的に少なくなります。
この状態ではせっかくの栄養素も吸収されずに、毒素が血流と一緒にからだ中を巡ります。
腸内環境の悪化のほか、ガン、心臓病、花粉症などアレルギー、認知症などの病気との
関連性が高いことも分かっているそうです。
善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)
・免疫力を高める
・感染防止
・消化吸収の援助
・ビタミン合成
・腸管運動を促進
悪玉菌(大腸菌、ウェルシュ菌、バクテロイデスユウバクテリウムなど)
・腸内腐敗
・毒素や発がん物質の生産
・糞便、ガスの生成
◆腸内環境を整える食生活
●植物性食品を多く摂る
動物性食品(特に肉)に偏ることなく、大豆製品、野菜、芋、果物などを
増やしましょう。
●発酵食品を多く摂る
乳酸菌、酵母菌、麹菌、酢酸菌、枯草菌を含むものを積極的に摂りましょう。
含まれる食品:味噌、醤油、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズ、お酢など
発酵食品の代表格の乳酸菌ですが、せっかく取っても胃液や胆汁でほとんどが死滅してしまいます。
「生きたまま腸まで届く」という表記の特定保健用食品なども増えていますので、
購入の際、参考にすると良いでしょう。
参考:タニタの健康応援ネット からだカルテ