薬用成分を持つ植物

写真は結実しているカレンボクです。3cmほどの棒状の果実が球状に集まっています。色は明るい緑色で、ミニチュアのバナナのような形です。あまり色が変わらないうちに散り落ちて種子を散布します。
種子からの発芽は比較的良好で、子孫を残しやすいことから子孫繫栄、喜びの木として別名をキジュ(喜樹)とも言います。
この植物が作る成分の性質を保ちつつ、水に溶けやすく改良したものをイリノテカンと言い、抗がん剤として実用化されています。
植物の成分には驚くべき力があり、それを見つけ、利用する人間の知恵も素晴らしいものだと思います。