東京出張 ~その2~

こんにちは、おぐりす薬局 嫁です。
東京出張で、講演会を2本聴講してきました!本日はその感想を。

(1本目)
テーマ:『生活習慣病患者のOTC薬服用時の注意』
講師 :(株)エス・アイ・シー 堀美智子氏(薬剤師)

2025年問題(団塊世代が後期高齢者になる)までに日本がとる医療費削減に向けた各種案(医療保険の使用が少ない人は年金増額!など)、
日本における医薬品・サプリの規制緩和は実はアメリカの健康食品を輸入するためというTPPが絡んだ裏事情が原因、などなど刺激的な話題が盛りだくさん…

そんな中、この講演で堀先生が私達薬局スタッフに伝えたかった1番のメッセージは、
「お客様が正しい健康管理をできるように、日頃の会話を大切に! そして積極的に適切なアドバイスを」というシンプルなもの。(だと私は受け取りました)

病気になってから病院に行くのではなく、日頃から健康食品などを活用して病気予防を心がけたり、ちょっとした体調不良は自分で薬局で薬を選んでケアする"セルフメディケーション"は現在少しずつ広がりつつあります。
お医者さんに出された薬を服用するだけの対処療法ではなく、本当に必要なのは、体調不良になった原因を反省し生活を改める『健康を維持する日常の努力』…

つまり、
『自分の主治医は、自分!』
自分の体を守るのはお医者さんではなく、自分なのです。
これは健康管理において最も大切な考え方だと思います。

ところが!
『健康を維持する日常の努力』自体を正しく出来ていない人が多いのが現実!(^0^;)

例えば…
・高血圧のおばあちゃんが健康にイイと思って漢方の"甘草茶(血圧を上げる作用有り)"を毎日大量服用。
 その結果、降圧剤がいつまでたっても効かない… 
・夏は夜中に足がつると言って、痛みを取るための湿布を購入。しかしその患者さんの場合、そもそも足のつりの原因は日中での水分摂取不足…
 水分を十分に摂らない限り、足のつりは湿布を貼っても永遠に治らず… 
・歯が痛い、といって痛み止めのアスピリンを購入をしようとした、アスピリン喘息をもつ患者さん…

…などなど、上記は堀先生の薬局での事例ですが、うちの薬局でも似たような事例は日常茶飯事!

つまり、健康のためと思ってやっていることが逆効果だったり、そもそもの病気の原因をわかっていないがために無駄な治療をしていたり。
これらは、『知らなかった』から起こる過ち。
規制緩和が進み、いつでもどこでも自由に薬を選び購入できるようになっても、自分だけで『本当に正しい選択』をすることは難しい…
だからこそ、私達薬局スタッフは、お客様が正しい薬を選び、最適な健康管理ができるように、サポートしないといけません。

お客様が普段どんな生活をされているのか、
食べ物は、運動は、服用されている薬は、・・・?

体質も生活スタイルも千差万別なお客様だからこそ、一人一人に寄り添って、その人に合った情報を提供していかないと。
そのためには、それができるだけのスタッフ側の日々勉強&情報収集が必要…
そして、冒頭にも書いた通り、お客様を知るうえで”日頃の会話"が大切。
改めて身が引き締まる思いがしました。

ということで、今日お客様と話した会話を振り返ると…

『京都は、どこのあじさいがキレイか?! あじさい名所全国3位の三室戸寺か!? 穴場の藤森神社か?』

…ん?
全然お客様を知る内容でも、健康管理に役立つ内容でもない( ̄. ̄;)…!?

まだまだ、修行が足りないと痛感…(汗)
これからの成長を温かく見守って下さいませ…(^^;)

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