コロナワクチン接種のQ&A
【コロナワクチン接種に関するQ&A】
Q1:ワクチンは2回接種する必要がありますが?
A:どの会社のワクチンも21日から28日の間隔で2回接種が必要になり
ます。試験では1回の接種より2回接種の方がより効果があるとい
う結果が出ているので、現状では2回接種が行われる予定です。
Q2:1番効果のあるワクチンを選べますか?
A:接種するワクチンを選ぶことはできません。
接種する時期に供給されているワクチンを接種することになり
ます。
1回目の接種と2回目の接種で、同じ種類のワクチンを接種する
必要があります。
Q3:ワクチン接種を受けなかったらどうなりますか?
A:ワクチン接種を受けると、受けない場合に比べ、発症リスクが
20分の1になるというデータがあります。
ワクチン接種は強制ではありませんが、非常に高い効果が期待で
きますので、発症予防の効果と副反応のリスクを正しく理解した
うえで、接種に臨むことが必要と思います。(重症化を防ぐ
効果も期待されていますが、現在検証中です。)
Q4:ワクチン接種に費用はかわりますか?
A:全額公費で接種を行うため、無料で接種できます。
Q5:今回接種されるファイザー社のワクチンは安全ですか?
A:国内で臨床試験の結果を踏まえ、有効性・安全性が確かめられ
承認されました。
アメリカでは1回以上接種した人が7000万人に達しています。
副反応の多くは注射部位の痛みや腫れ、局所反応で、発熱、倦怠
感などの全身症状も後遺症のない一過性のものです。
ごく稀にアナフィラキシーを起こす方がいますが、アメリカの
報告では20万回に1例程度で、ほぼ全員が回復しています。
Q6:アナフィラキシーを起こしたらどうすればいいですか?
A:アナフィラキシーを起こした90%が接種後30分以内に症状が現れ
ます。適切に処置すればいずれも治療可能なものです。
注射後は15分~30分程度接種会場にて安静にしていただくのは
こうした稀な状況にも対処するためです。
Q7:ワクチン接種会場から帰宅後に出る可能性のある副反応について
教えてください。
A:接種後、すくなくとも2~3日間は以下の症状について注意して生活
してください。
・注射部位の痛み、倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、
発熱、接種部位の腫れ、吐き気、嘔吐
もし、痛みや発熱が強い場合は解熱剤(アセトアミノフェン、非ス
テロイド性抗炎症薬)を指標することも可能です。
ただし、予防的な解熱鎮痛薬の投与はワクチンの効果が弱くなる可
能性があるため、おすすめはしません。
※ワクチンを接種する前に予診票で飲んでいる薬を医療機関に伝える
ようにしてください。
Q8:ワクチン接種後に運動、飲酒、入浴は大丈夫ですか?
A:接種後当日は激しい運動、飲酒は避けてください。接種部位は清潔
に保ち、入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることは
やめましょう。
Q9:ワクチン接種後に自宅で副反応と思われる症状が出た場合、どう
したら良いですか?
A:まず、接種後数日間は、ご自身の体調に注意しましょう。
ワクチン接種を受けて帰宅した後に接種した部位が痛みや熱をも
ってひどく腫れる、全身の蕁麻疹、繰り返す嘔吐、顔色の悪さ、
低血圧、高熱など、いつもと違う体調変化や異常が発生したとい
う報告があります。
上記のような症状やその他気になる症状が発生した場合には、か
かりつけ医や各自治体の相談窓口等へお問い合わせください。
平日の日中、夜間、日曜、祝日など連絡先が異なることもありま
すので、それぞれについて知っておいてください。
Q10:ワクチン接種の副反応により症状が生じたときの保証はありま
すか?
A:予防接種の副反応による健康被害は極めて稀ですが、万が一健康障
害が生じた場合には国が「予防接種健康被害救済制度」に基づき
迅速に救済するとされています。
申請に必要となる手続等については、予防接種をうけられた市町
村にご相談ください。
Q11:ワクチン接種を受けた後は他人にうつすことはありませんか?
A:ワクチン接種は発症を抑える効果の大きな手段であることに間違い
はありませんが、他の人に感染させない効果があるかどうかは、
まだわかっていません。
発症予防に高い効果があるとはいえ、100%発症を防げるわけでは
ありません。
また1回だけ接種した場合や、2回目の接種後でも6日以内の場合は
効果が低い状況です。
そのため、住んでいる地域や働いている地域で感染が終息するま
では、今までと同様、マスク着用、手洗い、3密を避けることを続
けてください。
Q12:ワクチンは子供にも接種できますか?
A:現時点では小児への有効性・安全性は確かめられていないため、
小児には接種できません。
ファイザー社ワクチンの対象年齢は16歳以上となっています。
現在、12歳以上の小児を対象とした臨床試験も開始しているので
安全性が確保されたら状況は変わっていくでしょう。
Q13:ワクチンは妊婦でも接種できますか?
A:妊娠中の方も新型コロナワクチンの接種を受けることはできます。
ただし安全性に関するデータが限られているのでリスクと有益性
をよくお考えいただいた上で接種をされるかどうかの判断をして
いただくことになります。かかりつけ医ともよくご相談ください
なお、日本産婦人科感染症学会・産婦人科学会では次のような
提言をしています。
・妊娠をしている可能性がある方も含め、妊娠12週まではワクチン
接種を避ける。母児管理のできる産婦人科施設等で接種を受け、
なるべく接種前と後にエコー検査などで胎児心拍を確認する。
・感染リスクが高い医療従事者、重症化リスクの可能性がある肥満や
糖尿病など基礎疾患を合併している方は、ワクチン接種を考慮する
・妊娠を希望される女性は、可能であれば妊娠する前に接種を受ける
ようにする(生ワクチンではないので接種後長期の避妊は必要
ありません)。
米国で1回以上ワクチンを接種した妊婦は3万人を超えており、妊娠
に特有の問題については自然発生率と比較して差異はなかったこと
などが報告されています。
Q14:ワクチンは授乳婦でも接種できますか?
A:授乳中の方も新型コロナワクチンの接種を受けることができます。
海外でも接種の対象となっていますので、かかりつけ医とよく
ご相談ください。
母乳育児に関する研究はないが、母乳育児のリスクは予想されて
いないため、ワクチン接種後の授乳の中止は推奨しない。
Q15:アレルギーがありますがワクチン接種はできますか?
A:このワクチンに含まれる成分で過去に重度の過敏症のあった人は
接種できません。
Q16:ワクチンを受けられない人は?
A:下記の人はファイザー社ワクチンを接種できません。
・16歳未満の人
・明らかに発熱(37.5℃以上)している人
・重篤な急性疾患にかかっている人
・過去にこのワクチンに含まれている成分で重度の過敏症にあった人
・上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当な状態にあると判断
した人。
Q17:ワクチン接種当日の発熱や体調不良の場合は、どうしたら良い
ですか?
A:ワクチン接種当日に発熱(37.5℃以上)した場合や、体調が悪い
場合などは接種を控え、接種案内などへの連絡先に連絡を入れて
ください。