突合点検とジェネリック

昨日はエーザイ&エルメッド・エーザイさんの訪問がありました・・・と、言うのもこちらから質問がしてあっての訪問です。

以前からも行われていますが、3月から突合点検と言って処方せんに書かれているお薬が適切にだされているか?の点検がより厳しく行われるようになっています。
電子化されたことでより簡単にできるようになったみたいです。

簡単に説明すれば適切な薬が適切な量で適切な日数ででているかの病院と薬局を照らしあわせてチェックし、場合によっては請求を取り下げられるようなこともありえるようになっています。

また適応に対しても、だされている薬の適応に問題がないか?の確認が厳しくなるとのこと。

薬局ではクリニックのカルテ内容は見ることができないので、患者さんとお話ししてだされている薬に問題ないかを確認してださせてもらうのですが・・・ここで一つ問題なのはジェネリックに変更した時です。

ジェネリック医薬品は皆さんもご存じの方も多いとは思いますが、特許が切れたお薬を違うメーカーさんが同じ成分の薬を作ったもので、生物学的に同等と認められ同じ効果があると認められたものなのですが・・・中には適応が少し異なる薬もあります。

先生方がだされている適応と異なっていれば照らし合わせて、「これはおかしい」となってしまうので先に使うジェネリックの適応に差がないのかを調べておくことが非常に大事になっています。

耳鼻科、小児科、呼吸器科でよく使われる薬に「オノン」と言う薬がありますが、去年の12月末にドライシロップ製剤に喘息以外でアレルギー性鼻炎の適応が追加になりました。

先生に確認すると今は鼻炎の薬としてだしているそうなので、オノンのジェネリックに鼻炎の適応があるのか?なければいつくらいから適応がつきそうか?と質問していました。

残念ながら今のところ、オノンドライシロップのジェネリックすべてに鼻炎の適応はないそうで、追加になるのもおそらくまだ先になりそうとのことでした。

小児科では喘息で使われることがほとんどだと思うので小児科のお薬を変更するのはまず心配ないですが、希望があって変更する場合には念のための確認が必要だと思われます。

その時に別件での話もあり、「クラリチン」と言う7歳から服用ができるアレルギー関係の薬があり、去年ジェネリックが発売されたばかりなのですが、ジェネリックには成人にしか適応がなくメーカーさんも「1年くらいは適応が通らないと思う」と言われていたのが1月末に急に適応追加になってメーカーさんも驚いていました。

ただしクラリチンのジェネリックは何社からかでていて、メーカーによって適応追加になった日が微妙に異なり、早目に追加になったファイザーさんの薬で準備してすでに使いだしていたので遅れて追加になったエルメッド・エーザイさんは今回残念でした・・・。

今年の6月にはまたニューロタン、パキシル、マイスリーとよく処方されている薬のジェネリックも発売されることになっていてエーザイさんではマイスリーにはないOD錠も企画されているとのことです。

また「アレグラ」を販売しているサノフィアベンティスさんではジェネリック販売メーカーの日医工さんと組んで、日本で初めてとなる「オーソライズジェネリック」(詳しくは?ですが特許が残っているうちに特許を盾にしてジェネリックを独占的?に販売するみたい?)というアレグラのジェネリックを販売される予定みたいです。

医療費抑制や個人負担金の軽減もありジェネリックはこれからまだ増えて行きそうですが、各メーカーさん、その内のどこのメーカーを選ぶか決める薬局も大変そうです・・・。