緩和ケアにおけるサイコオンコロジーの実践
5月16日おはようございます。
昨日はさくら公園薬局がお休みだったため午前中は日田に行き、夜は薬剤師会の研修会参加のため昼から宗像で雑用していました。
昨日の研修会は今までの研修会とまた一味違い、生と死について改めて考えさせられる非常に興味深いお話でした。
講師は九州がんセンターから来ていただいたサイコオンコロジー科の臨床心理士 白石恵子先生です。
しゃべり方が非常に優しく笑顔が大変素敵な先生です(惚れてまうやろ~!)。
サイコオンコロジーとは直訳すると精神腫瘍科と何ともまがまがしい感じになりますが、簡単に説明するとがんになった患者、家族のこころのケアを行う診療科です。
がんによる様々なストレスからの不安や気分の落ち込みなどをカウンセリングし上手に取り組めるように支援してもらうことができます。
講演では緩和ケアチームの役割やがん患者さんの心理状態、オピオイドに対するお話など以外にも上手な話の聴き方など普段の服薬指導にもすぐに活かすことのできる非常にためになるお話でした。
グリーフケアの症例もお話を聞くことができました。
印象的だったのは小さいお子さんが二人おられるご家族の話がありがんにかかったのはお母さんの方なのですが仕事一筋だったご主人さんの方が突然の話でどうしたらいいのかわからなくなり受診もご主人さんの方がされてケアをされていたそうです。
死期も近付きお子さんたちにもその話をしなくてはならなくなってきたそうですが、ご主人さんは泣いてしまいそうでとても話をすることはできないと先生がお子さんたちにお話をされたとのこと。
亡くなった今でも同じ時期になるともちろん合うことができないのはわかっていますが、病院に来るとなんとなく近くに感じることができる気がするそうで毎年お話をされに来るそうです。
私も同じような環境なのでもし自分が・・・と考えると涙がでそうになってしまいました。
少ないですが在宅をしているとどうしても死というものについて考えることもあり、今回の講演は大変ためになったと思います。
最後に質問させていただきましたが他の病院で受診されている方でもサイコオンコロジー科だけを受診することも可能ということです。
九州がんセンター サイコオンコロジー科
http://www.ia-nkcc.jp/dept-div/departments/psycho-oncology.html
白石先生が代表を務めている小児がん支援団体 にこスマ九州
http://nicosuma.net/