在宅医療の実践報告

2月18日おはようございます。

今日もまた先週のお話しです。 

木曜日は業務終了後に在宅医療研修会に参加してきました。

今回は「在宅医療の実践報告」として宗像地区で在宅に取り組まれているコールメディカルクリニック福岡の岩野歩院長とこじまクリニックの小島武士院長に実際に在宅で取り組んできた活動や事例などのお話しをしていただきました。

急いでかけつけましたが開始には間に合わず、岩野先生のお話しの途中から聞かせてもらいました。

私が席に着いたときには岩野先生の話も終わりの方で患者さんが在宅に戻られた後にどういったことができるのか?実際にしたこというようなお話しをしていました。

在宅に移行される方には色々なパターンもありますが、経験でも一番多いのは終末期の方です。

退院時カンファレンスや担当者会議でも先生方がよく言われるのは「病院じゃなくせっかく自宅に戻ってきたのだから、できるだけご自身がすごしやすいようにやりたいことができるように」というお話しを耳にします。

その時のスライドでは患者さんが車椅子を使って野球観戦に行った所やご自宅で音楽会をひらいたところなどの映像も見れました。

岩野先生もおっしゃっていましたが、こういった活動ができるのは先生の力ではなくケアマネジャーさんや訪問看護師の方、ヘルパーさんなど周りの皆さんの協力が大きいとのことでした。

すべては皆さんが患者さんのためにと思って行動ですね。

小島先生のお話は事例報告でした。

小島先生は外来と往診の両方をされている先生です。

事例は聞かせていただきましたが、なかなか濃い内容でした。

独居の高齢の方で入院を拒否し在宅での訪問を強く希望された患者さん。

認知も少し入っていて自己主張が強く一度思いこむとなかなか説明をしても納得されない方。

往診専門のクリニックではないので患者さんの訴えによっては診療中にクリニックを抜けて往診に行かれたちと大変だったようです。

訪問薬剤師にも病院とつながっているのでは?と疑いをかけられ担当者が2回変わったりもあったとか。

寝たきりで資産管理もできたいため成年後見人制度を利用しようとするもなかなか受け入れられずケアマネジャーさんや訪問看護ステーションの所長さんなど多くの方の説得でやっと受け入れてくれたりもあったそうです。

初めは自宅ですごされていましたが色々と問題もあり有料老人ホームへ入所されることに。

のちのち腫瘍もみつかり癌性疼痛もでるようになりましたが医療用麻薬の使用を拒否され疼痛コントロールもなかなかうまくいかなかったそうです。

亡くなる2日ほど前にやっと納得して使用開始となっていたそうです。

対応には大変だったと思われますがその方が亡くなられるまでに関わった職種は12職種、事業所は17事業所あったみたいで多くの方の協力があってできたことだったようです。

当日は多くの方が参加されていました。

近くのクリニック・病院の院長先生はもちろん遠くのエリア(朝倉だったかな?)からも参加者が多かったみたいです。

高齢化社会にむけて在宅はこれからますます進んでいくと思います。

調剤薬局も門前のクリニックだけの対応をしていく時代ではなくなってきているので今のうちからできるだけ取り組んでいきたいと思います。