リンパ浮腫 緩和期までの対応
3月7日おはようございます。
水曜日の夜は研修会に参加してきました。
「リンパ浮腫 緩和期までの対応」をテーマに九州大学病院看護部リンパ浮腫外来担当の看護師である嶋田嗣子、泉みゆき氏をお招きし講演していただきました。
リンパ浮腫とは?簡単に言うとリンパの輸送障害に蛋白処理能力不全が加わり組織間液が貯留した結果おこる腫脹です。
講演ではスライドで実際の患者さんの画像も見せていただき、想像していた以上に浮腫みのひどい状態になることもあることを知りました。
リンパ浮腫ケアには保存的療法と手術的療法があり、今回は主に保存的療法について、その中でも特にリンパドレナージと圧迫療法についてのお話をしていただきました。
ドレナージとは?排液法のことで手や足の浮腫みをマッサージなどで排出部位(浮腫みの場所によって排液部位が異なります)まで移動させます。
リンパドレナージも元気な時と緩和期では対応も変わるので注意です!
もうひとつ包帯法。
浮腫みの部位にスキットネットをかぶせその上から包帯を巻いて浮腫みをとる方法です。
巻き方にも方法があり2個の包帯を使って巻いていきます。
これもスライドで実際の浮腫み患者さんのする前、した後の画像の比較を見せていただきましたがかなり浮腫みもとれスッキリした感じになっていました。
私が以前担当していた在宅の患者さんも足の浮腫みがひどく足から滲出液がでだし紙おむつを巻いて対応していた方がいましたが、まさに同じような状態の方に尿取りパットなどをあて包帯を巻くことで浮腫みをとることもできていて大変勉強になりました。
講演後はグループに分かれ実際にドレナージと包帯法の体験です。
私はたまたま講師である嶋田先生が近くに来られた時にマッサージをしてくださったのですがこれがまた気持ちよかった・・・。
緩和期の患者さんの場合は最終排液まで目指さなくてもよく本人の気持ちよさを優先することが大事だそうで、これは患者さんも大変喜ばれるんじゃないかな?と思いました。
包帯法も体験しましたが、これがまたなかなか巻くのが難しい!
これもスキットネットをかぶせた状態とない状態で試しましたがスキットネットがないと圧迫が強く必要性が感じられました。
当日は薬剤師以外にも在宅医、訪問看護師さんなどの参加も多く皆さん大変興味がある内容だったみたいですね。
実際に薬剤師が訪問した時にマッサージをすることはないでしょうが、在宅がすすむにつれてこういった情報も知っておく必要があると感じました。
九州大学病院 リンパ浮腫外来
http://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/app/modules/information2/detail.php?storyid=40