SILC (Shoyaku Innovative Logistics Center)

6月19日おはようございます。

昨日は宗像地区に来ている薬学実習生たちと物流センター、製薬工場見学に一日かけて出かけてきました。

朝はさくら公園薬局に集合です。

まずは八女郡の広川インター近くにある翔薬さんの物流センターへおでかけです。

雨が降っていたので気をつけながらの運転で10時くらいの到着でした。


Shoyaku Innovative Logistics Center 通称SILC(シルク)。

沖縄を除く九州全域の在庫を管理する物流センターです。

私たちがついた時には多くのトラックから医薬品が搬入されている所でした。

1階から3階まで各エリアごとに詳しく説明していただきました。

まあ広いこと広いこと・・・。

一日にでるダンボールの量等も想像をはるかに超えるようで、そこはきちんと回収して再利用されるそうです。

管理の厳しい向精神薬、毒物倉庫に入るには虹彩認証システムで登録された一以外の入室が制限されています(スパイ映画みたいです)。

保冷品庫では極寒の世界を体感してきました(でてきたときには眼鏡が真っ白になり案内してくれたお姉さんに爆笑されました)。

さて問題です。

最近は在宅医療もすすみだし、医療用麻薬の取り扱いも増えてきています。

物流センターの麻薬金庫もさぞかし大きいと思うでしょうが・・・

ないんだなこれが。

医療用麻薬はどんなに近くても県を超えて販売することができません。

正確に言うと卸さんは卸売業者の元締め?みたいなのを取ればできるようですが(間違っていたらすみません)リスク等いろいろと考えて各支店の方で管理することになっているそうです。

3階にある倉庫エリアには備蓄用タミフル(通称:赤タミ)がたくさん在庫されていました。

これも期限がきれると廃棄するしかないんですよね・・・どうにかうまく利用できないんでしょうか?

卸さんも企業なので利益をあげることは必要です。

ですが、卸さんの使命は何と言っても医薬品の安定供給です。

儲けにならないことでもやらないといけないところもあるんですよね・・・。

一部の薬剤師の中には卸さんのことを「薬の配達屋さん」くらいとしか見てない方もいるようです。

私が学生さんたちに物流センターの見学をさせたかったのは、薬局で患者さんに当り前のようにお薬をお渡しできるのは卸さんの使命であったり、工場で働く人(納入してくれる方、仕分けしてくれる方、管理してくれる方、配達してくれる方などなど・・・)の協力があってからこそだということをきちんと理解しておいてほしかったからです。

最後に質問を受け付けてくれましたが・・・みんな緊張しているようで変わりに私からいくつか質問をさせてもらいました。

貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

また学生の見学をよろしくお願い致します。