無菌室共同利用継続研修

8月1日おはようございます。

台風が近づいているとかで天気があまり良くないですね。

週末は福津市の花火大会へ行く予定なんですが週間天気予報では雨マークも・・・。

どうなることやら・・・。


水曜日の夜は「無菌室共同利用継続研修」に参加してきました。

宗像薬剤師会の会営薬局には無菌室が準備されていて研修を受けた方が共同利用することができるようになっています。

私も在宅の患者さんに処方された薬を準備するために利用をさせてもらったことがありました。

以前は一度研修を受ければ共同利用ができるようになっていましたが、やはり通常業務ではなかなか利用することがなく時間がたつと知識も薄れることもあり定期的に研修を受ける必要があると座学と実技の研修会が毎年開催されることとなりました。

水曜日は座学の方で手順についてのDVDを見てB先生から共同利用するにあたっての注意点などのお話しが少しありました。

もう忘れていることがいくつも・・・。

座学が始まる前に大塚製薬さんから「ラコールNF配合径腸半固形剤」の総品紹介もありました。

これは少し前に発売になったものなんですが、個人的にも在宅の患者さんでの利用が増えそうとすぐにMRさんに訪問してもらい商品についての説明もしてもらっていました。

何がいいと言えば・・・まずは副作用軽減、投与時間の軽減、ゴミの軽減です。

径腸栄養剤の副作用として逆流や下痢がよくあげられますが、半固形にすることで胃からの逆流や下痢を減らすことができるようになりました。

液体の流入速度も副作用防止のため100mlあたり1時間くらいかける必要があったのが時間をかける必要がなりました。

話によると半固形の場合はかえって早く入れた方が胃の拡張をしっかりすることで蠕動運動を促すことにもなるとのこと。

これに関してはシリンジで胃ろうから入れる栄養剤なので「手が疲れる・・・」って話もないとは言えませんが時間の負担を軽減することで他のことに使える時間が増えるかと思われます。

そしてゴミ。

もともとラコールを利用されている方はそう変わりはないですが、缶の径腸栄養剤を利用されている方にはかなりのゴミの軽減になると思われます。

特に宗像地区は缶のゴミ収集が回ってこないため自分でゴミ回収錠まで持って行く必要があり患者さんの負担軽減には大きな役割につながりそうです。

在宅を専門でされている「コールメディカルクリニック福岡」さんでも処方されるようになっているそうです。

デメリットもないとは言えないんですが・・・。

本来はシリンジつきキット製剤の販売を計画されていましたが、認可が下りずシリンジは別売りに(300円だったかな?)。

そのシリンジも1回に10mlほどしか出せないので30回以上シリンジを出し入れする必要があり実際に使った方からの意見では「腱鞘炎になる!」とか言われたとか言われなかったとか・・・?

結局大きめのシリンジを準備してもらって折角無菌的に作られた物を容器にだしてからシリンジで吸い上げるとなんともいいがたいところも・・・。

しかも最後の方はかなり吸いにくくなるとか?

で、コールメディカルクリニックさんが気付いたことらしいのですが、点滴をつるすあのスタンド(名前がわかりません・・・)につるしてからシリンジをつなげて吸い出すと力もいらずスーっと吸い出すことができるとか!!

半固形なのでシリンジを外した後も液ダレなどないそうで(ずっとそのままにしとけば漏れるでしょうけど)大変楽に使うこともできるようになるそうです。

現場でわかることもいろいろとありますね。

これからも患者さん眼線での商品開発に頑張ってもらいたいですね!