薬剤師の臨床判断と一般用医薬品適正使用研修会

8月14日おはようございます。

世間では休みの方も多いようですが、天気の悪いのが続くようですね。

週末は晴れるとか?

お出かけの際は注意されておいて下さい。


先日の日曜の話ですが、福岡県薬剤師会主催の「薬剤師の臨床判断と一般用医薬品適正使用研修会」に私と管理薬剤師のS先生(別行動)で参加してきました。

当日は天気がまた悪く、足元が悪い中を多くの先生方が各地から来られていました。

会場に入ると役員の先生方から所定の席へと誘導されました。

「今回はえらいきちっと席に座らせるな・・・」

と、思っていたらこれに後々意味があって・・・。

S先生は私よりも先に到着していたようで前の方に座っているのが見えました。

初めに佐賀薬剤師会の方からコーソ薬局の高祖先生に御講演をしていただきました。

高祖先生の薬局では調剤はもちろん一般用医薬品についても力を入れられているそうで患者さんに対してどのようにして薬を選定してあげるのかなどお話しをしていただきました。

そして休憩の後にですよ、ロールプレイングが待っていました。

3人掛けの席になっていましたが、前のテーブルと向かい合い3人ずつでの組みを作りました。

患者さん、薬剤師、観察者と別れ会が準備してくれていたシナリオに沿って患者さんが症状を訴え薬剤師が聞きとりし一般用医薬品の中から選定してあげるようすをもう一人が外から観察する流れです。

高祖先生のお話でも出てきていましたが、LQQTSFAってご存知ですか?

患者さんから症状などを聞く時に用いる方法で頭文字を並べた言葉なのですが、L(Location:部位)Q(Quality:症状)Q(Quantity:程度)T(Timing:時間と経過)S(Setting:状況)F(Factor:僧悪因子)A(Associated Manifestation:随伴症状)。

並べていくと「どこが?どのように?どれくらい?いつから?どのような状況で?どんな時に悪くなる?他にどんな症状がある?」ということ。

後はこれに心理・社会的状況や過去の情報・生活習慣等をからめて判断して選定品をすすめてあげたり、場合によっては受診勧告を勧めたりとトリアージする方法です。

時間の関係でシナリオは2つしか準備されておらずローテーションで回していき、私は患者さんと観察者の二つを担当させていただきました。

これがなかなか難しい!

シナリオでは主に胃の症状を訴える内容でしたが、一つのシナリオでは膵炎の可能性もある患者さんでした。

聞き方によってはヒントの痛みを聞き逃してしまい、場合によっては大事に至ることもありえます。


調剤薬局もセルフメディケーションへの取り組みについて今後大きな課題となってきています。

これからは調剤だけではなく一般用医薬品の準備も増やしていく必要があります。

そのためにも患者さんの訴えに対し適切なトリアージができるようになっておく必要が大事ですね。

処方せんがなくても薬のことで相談がある時に気軽に相談ができるようにしていくのと同時に何かあった時はあそこの薬局で相談しようと思われるような薬局にしていきたいです。


S先生は女性2人と組みになっていたんですが後ろから見ていて終始笑顔だったのが印象的でした・・・。