レボフロキサシン粒状錠250mg・500mg「モチダ」

11月7日おはようございます。

先日の臨時診療の日にインフルエンザの予防接種を受けたばかりでしたが、今朝のニュースでは早くもインフルエンザで学級閉鎖になった地域もあるとか!?

最近予防接種の質問も増えてきてこれから摂取される予定の方もまだ多いかと思われますが、しっかりした効果がでるまでは少し時間もかかりますので普段からの手洗、うがいを心がけておくようにしておきましょう!


医療費の抑制のためにもジェネリック医薬品の使用を推進されています。

各ジェネリック医薬品メーカーさんもいろいろと考えながら医薬品開発をされています。

先発品と同じ成分・添加物にして開発したり、先発品にない剤形にして開発したり、先発品より錠数を少なくして飲めるように規格を変更して開発したり、粉薬の味を飲みやすくして開発したりと様々な商品開発をされています。

クラビット錠という抗菌薬に今度ジェネリック医薬品が販売されるようになっています(もしかしたらすでにオーソライドジェネリックがすでにでていたかも・・・?)。

このクラビット錠の特徴としては錠剤が大きいこと!

1回に500mg服用する必要があるのですが、500mg錠の大きさは通常の成人でも「うっ!」と思うくらいの大きさです。

そのため規格は500mgと250mgの2規格あり、通常は1回500mg1錠か250mg2錠で服用されます。

各メーカーさんもいろいろと工夫されていてOD錠(口腔内崩壊錠)にして開発しているところもあり、もし選ぶならそういった基準になるかな?と思っていましたが、先日卸のMSさんからの紹介で持田製薬さんのジェネリックを紹介されました。

持田製薬さんのGEMTAB(ジェムタブ)タイプ。

すでに抗ウイルス薬「バルトレックス錠」のジェネリック医薬品でも販売されていた剤形です。

このバルトレックス錠もクラビットに負けず劣らず錠剤が大きく、各メーカーさんも割線を入れたりと工夫がされていました。

その中でキラリと光る異質な剤形がGEMTABタイプのバラシクロビル粒状錠「モチダ」でした。

スティック状の小包装の中に小さな粒状の錠剤が入っていて口の中に入れると唾液で小さな錠剤の表面がゲル化し小さな錠剤同士がまとまりやすくなって滑りやすくなり嚥下しやすくなっているという製剤です。

さくら公園薬局に広域の処方せんを持って来られる患者さんで定期的にバルトレックスの処方がある高齢者の患者さんがおられ、元々ジェネリックの希望もあり患者さんが飲みやすいのをとすでに採用して入れている商品でした。

その方の薬はいつも奥様にお話しを聞いてお渡ししていて服用感は以前に比べどうか聞くと「問題なく飲めてるようですよ」とは聞いていましたが、実際に飲みやすいのかどうか?疑問に残っていました。

これはやっぱり一度試しておかんと患者さんにうまく説明ができん!

「製剤見本とかってあるんですかね?」

と、ダメもとで調べてもらうと服用感覚お試し見本ってのが準備されていたようでもっと早く前から聞いておけばよかった・・・。

ほんとうは1人1包服用してみたかったんですが、持ってきてくれたのが1包だけだったので管理のS先生と2人で半分にして実験です。

口の中に入れると確かにヌルっとしてバラバラだった錠剤がまとまって塊になりました。

滑るように飲みこめたか?というと少し微妙な感じもありましたが、クラビットも喉の症状でよく使われたりもするので500mg1錠や250mg2錠で飲むよりは喉が痛い時でも飲みこみしやすいだろうとは感じました。

クラビット錠のジェネリック医薬品も何十社から販売されることになると思いますが、sの中でも選ぶとするなら患者さんの立場からしてOD錠やGEMTABってことになってくるかな・・・?