麻薬小売業者間譲渡許可
2月9日おはようございます。
土曜日は薬剤師が一人休みを取っていたため管理のS先生と二人で朝からバタバタ対応していました。
在宅患者さんを専門で見られているクリニックのドクターから薬局に電話があり「今から患者さんに薬局まで薬を取りに行ってもらうようにしたいけど・・・いいかな?」とのこと。
処方内容は医療用麻薬で現在在庫のない薬でした。
医療用麻薬で一番(?)の問題は土曜に在庫がない薬がでた時です。
土曜は通常卸が休みなのと、開いていても卸の管理薬剤師が休みのため注文しても向精神薬や医療用麻薬の配達ができません。
さて困った・・・卸には発注できないし・・・どうしたもんか・・・でも、大丈夫さ!
こんな時のために宗像地区では薬局間グループで麻薬小売業者譲渡許可を厚生局に申請して許可を得ています。
た・だ・し、これは緊急の場合のみです!!
そして申請をだしている薬局間だけしか分譲はできません(ちなみに宗像地区では25の薬局が申請しています)。
あらかじめ「この薬がでそうかな~・・・でるかもしれんけん譲ってもらっておこっかな~」はダメなんです。
急を要する場合のみ許可されているものなので、分譲の際には麻薬処方せんのコピーも一緒に薬局へ提出する必要があります。
今回はこちらからお願いして譲ってもらっているので譲渡確認証と譲受確認証も作成し、相手には譲受確認証をお渡ししてさくら公園薬局では相手先に印鑑を押してもらってから譲渡確認証を保管しておく必要があります。
何年か前ら医療用麻薬の緊急時の分譲ができるようになりずいぶん助かるようにはなりました・・・が、予備のための分譲(医療用麻薬は未開封であっても返品ができないのです)と使わなくなった医療用麻薬の分譲ができるようになれば患者さんに素早く対応できることや薬局の負担も減るし、使用期限を過ぎて廃棄処分となる医療費の削減にもつながるので助かるんですが・・・・そこまでできるようになるのはいつの日か・・・。
問題の薬ですが、準備するのに1件では対応できず2件の薬局から分譲させていただきました。
今回の患者さんは通常ご家族の方が薬を取りに行かれているようで、薬局が在宅で介入されてない方でした(入っていれば通常はそこが対応されます)。
今回も初めは患者さん家族の方が薬局まで取りに来られるとの話でしたが、他の薬局に薬を買いにいく必要があったのと、いつ買いにでられるかがわからないのもあったので揃い次第こちらから自宅までお届けさせていただくことにしました(処方せんにも訪問の指示はありませんし契約も結んでないので通常の処方せんと扱いは一緒です)。
昼休みに患者さん宅へお届けに行くと、ご自宅のすぐ近くには某調剤薬局があり「う~ん・・・」といろいろ考えさせられるところもありました・・・。