ポリファーマシーへの対応
8月28日おはようございます。
先週水曜日の話ですが東区の和白病院で開催された中小病院委員会主催の研修会に参加してきました。
「地域包括ケアシステムにおける薬剤師の役割」をテーマに宗像薬剤師会から会営薬局勤務のS先生の在宅に対する取り組みについてと福岡大学筑紫病院の神村先生から「ポリファーマシーへの対応」について講演してもらいました。
まだ聞きなれない言葉ですがポリファーマシーとは何ぞや?
もともとは多剤併用という言葉の意味だったそうですが、臨床的に必要以上の薬剤が投与されている状態、不必要な薬剤が処方されている状態、年齢、体重、肝・腎機能に対し用法容量が不適切な場合を含む(京都大学附属病院薬剤部長 松原和夫先生 ノバルティスファーマ ホームページより)ことだそうです。
ポリファーマシーの問題点として副作用発現のリスク増加、薬剤費の増大、アドヒアランスの低下、インシデント・アクシデントの増大など・・・。
ポリファーマシーが起こる要因としては患者さん、医師、製薬企業各立場からの要因があります。
薬物療法への過度な期待だったり有害事象に対する追加薬剤処方であったり新薬開発による第一選択役の増加など・・・。
もちろん治療効果が副作用よりも上回るようであれば処方内容を下手にいじることはないと思いますが、場合によっては減量・中止を検討することもできるかもしれません。
先日は実例を紹介していただきながらお話を聞かせていただきました。
ケアマネージャーさんから薬剤師の訪問業務に対する必要性認識度として多く挙げられていた意見として処方提案・薬の整理整頓・服薬相談が特に多く挙げられていました。
最近は検査値を処方箋に乗せる病院も全国的に増えてきています。
これからは検査値をみて処方提案をできる薬剤師になる必要が期待されています。
やらにゃいかんですね!