Woman Wの悲劇
薬師丸ひろ子 「Woman Wの悲劇」
発売当時は「なんか暗い歌やな~・・・」との印象で、まともに曲を聴いていませんでした。
が、他の曲がきっかけで(それはまた別の機会で)薬師丸ひろ子さんの曲を改めて聞いているうちに、この曲の持つ底知れぬパワーに圧倒され大好きな一曲になりました。
作曲はユーミンさん、作詞は松本隆先生。
音楽に乗せた純文学の世界観で、お二人共に自画自賛される素晴らし曲です。
「ああ時の河を渡る船に オールはない 流されてく」
運命とは時に残酷で時の流れにあらがうこともできず、受け入れることしかできない。
「もう一瞬で燃え尽きて 後は灰に なってもいい」
今の時代だとちょっと危険な匂いもしますが、それくらい刹那的に情熱的な愛情表現を表した歌詞で胸がギュッと締め付けられるような感じになります。
そして薬師丸ひろ子さんの声がまたこの曲にぴったりで、さらなる世界観を演出しています。
邦楽史上最上級の一曲ですね。