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キリンジ「3」
ニワカです。
が、このアルバム・・・マジでヤバいくらいの完成度ですね!!
エイリアンズは前から名曲と認識しておりキリンジに興味を持ったこともあったんですが、おススメで上がっていた「千年紀末に降る雪は」を聞いたときにあまりピンとこず遠のいていました。
1人で作業している時は音楽をかけているかラジオを流していることが多く「ダイアンのTOKYO STYLE」のはオープニング曲として耳にした「スクランブルのふたり」が聞き心地がいい曲と思って検索するとキリンジを脱退した堀込泰行さんソロ曲と知り、また新体制KIRINJIの「『あの娘は誰?』とか言わせたい」はYOUTUBEのおススメで上がってきていたので聞いてみると都会的なメロディーに独特な作詞で承認欲求の権化を歌にしたような曲からKIRINJIが再び気になってはいました。
今回「3」のアナログ盤が発売される!というネットニュースを発売日前日に読み、ネットで検索するもすでに注文できない状態でした。
「3」は名盤と昔から耳にしていたのと、目を引くジャケットも有名で「エイリアンズは好きだし、これを逃したらもう聞かなくなるかも・・・」と思い、ちょっと割高にはなりましたが転売価格で購入することに。
一曲目「グッデイ・グッバイ」のイントロが流れた瞬間に「あっ!これはやばいかも?」と、
思わず3周リピートしてしまいました。
収録曲はボーナストラック込みで全16曲。
マジで全曲シングルカットされてもおかしくない名曲揃い。
ほんと全曲甲乙つけがたいですが、その中でも「悪玉」「メスとコスメ」そして「千年紀末に降る雪は」が特にお気に入りかな?
「悪玉」はほのぼのしたメロディーにヒール役のプロレスラーをテーマにした曲なんですが、どうゆう発想からこのメロディーにこの作詞!?と頭の構造を疑ってしまいますね。
「メスとコスメ」はメス=雌ではなくて刃物のメスですね。
思いっきり整形女子を揶揄したようなシニカルな内容だけどちょっと切なくなる名曲です。
「『あの娘は誰?』とか言わせたい」もかなりシニカルな内容で、SNS夜明け前が「メスとコスメ」、夜明け後が「『あの娘は誰?』とか言わせたい」と時代を感じさせられるのも面白い。
そして以前はピンとこなかった「千年紀末に降る雪は」。
ようやく名曲と言われる意味が分かるようになりました。
現代社会におけるサンタクロースと相棒トナカイの切ない曲なんですが、まあ切ない・・・とにかく切ない・・・。
ひたすら愚直なサンタクロースとそれを憐れむトナカイと。
「My Old Friend 慰みに真っ赤な柊の実をひとつ どうぞ さあどうぞ」泣けてくる・・・・。
自分の中でランキング変動を起こした一枚でした。