山ガールさんへの山の贈り物ー燕岳
今回は北アルプスの”表銀座”と称されるコースの起点に位置する”燕岳(つばぐろだけ)”のご紹介です!
私が行った山の中でも、少ない日程で北アの岩稜の醍醐味とお花畑が楽しめる一押しの山の一つですよ。
アクセスが大変便利で登山者が多いことから表銀座と呼ばれますが、燕岳は登山口から最短で北アルプスの稜線に立つことが出来ますし、ビギナーでもベテランでも満喫できる山です。
燕岳は一度行ったら絶対に忘れない、不思議な形の花崗岩が林立する様に驚かれるでしょう。特に燕山荘から燕岳にかけてはツルっとした花崗岩が浸食された奇岩と砂礫に覆われています。
この奇岩はイルカ岩とか眼鏡岩と呼ばれ、そう言われて見ると楽しいものです。
そして砂礫地には高山植物の女王と呼ばれるコマクサが花を咲かせています。コマクサはよくこういった砂礫地に好んで自生します。
燕岳へは大糸線穂高駅からバスで中房温泉へ、そこから急登の合戦尾根を通って合戦小屋まで3時間。小屋から今日の泊りの燕山荘(えんざんそう)まで1時間。小屋に着いたら宿泊手続きを済ませ、重い荷物を置いて、非常食と水だけを持ち燕岳を往復します。往復で1時間ですが、山頂からの展望は素晴らしく、目の前には槍・穂高、遠く後立山連峰の白馬まで北アルプス全域を見渡すことができますす。
もう一つの楽しみは今日の泊りの燕山荘での夕食後の赤沼オーナーによる、ホルンの演奏です。こういう所でこんな演奏が聴けるとは・・・コーヒー(もちろん私はビールですが・・)を飲みながら聴くと最高です。
翌朝は暗いうちに起きて山荘前でまずご来光を拝みましょう。そして槍の方へ眼をやると、朝焼けに染まる槍ヶ岳が!この景色は本当に最高です。
ゆっくり過ごしたあと中房温泉まで下って、そこでひと風呂をどうぞ。
もっと日程に余裕のある方は、大天井岳(おてんしょうだけ)から常念小屋へ(2泊目)そして一ノ沢登山口へ下山というコースへどうぞ。