山ガールさんへの山の贈り物-南アルプス・北岳から間ノ岳

今回は南アルプスの最高峰として鎮座する北岳をご紹介しましょう。
北アルプスは山域が広く、槍ヶ岳、穂高連峰はじめ名高い山々が多いということもありますが、南アルプスを訪問する登山者は北アのなんと10分の1なんです。
北アのように1000人も宿泊出来る山小屋も当然ありませんし、あちらこちらに山小屋が点在することもありません。
その分ゆっくりと登山を楽しめるという訳です。

この北岳3193m(昔はたしか3192mでしたが)、皆さんには1度でいいですから、ぜひとも登ってほしい山の一つです。
北岳の山頂に立つと360度の大パノラマが楽しめ、特に雲海に浮かぶ富士山は感動する光景です。

北岳は何と言っても富士山に次ぐ国内第2位の高峰ですが、その高さだけでなく、北アルプス、中央アルプスと比較するとアプローチが長いため、なかなか行きにくい点があります。
南アルプスの北から甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳そして南アルプスの深いところに位置する塩見岳、どの山へも1日目に山頂にたどり着くことは無理で、2日目にして登頂を味わえます。
ですからそれだけ行く価値があるという訳ではないのですが。

なかなか行けない北岳!ですから、北岳だけ登るのは惜しいのでまずは甲斐駒ヶ岳か間ノ岳を組み合わせるか、北岳~間ノ岳~農鳥岳のいわゆる白峰三山を縦走するのがお薦めです。

皆さん一度ぐらい聞かれた方がおられると思いますが、北岳には”北岳バットレス”という大岩壁があり、ロッククライマーのメッカになっています。
この北岳の山の規模といい、荒ゝしさといい、北岳は本当に山をやる人にとって憧れの山ですかね!


学生時代にゼミの友人と未だ若かったというのも有ると思いますが、仙丈ヶ岳から北岳、間の岳、農鳥岳をテントで縦走しました。南アルプスは北岳だけでなく、どの山もアプローチが深い山ですので、縦走となれば日数も必要になります。
この時は仙丈ヶ岳から両股へ一旦下ってそこから3192mの北岳まで一気にのぼる急登です。前を歩くひとのお尻を見ながら登るというものでした。

北岳も又素晴らしい高山植物の宝庫で、ここだけにしか無い植物が多いのです。
例えばキタダケソウですが、キタダケの名前を冠する花がここには咲いていますが、当然ここ北岳に来ないと見れません。

次回から、アプローチが短い広河原から登り、北岳、間ノ岳を縦走して広河原に下る2泊3日の南アルプス大縦走!!をご紹介します。


写真はキタダケソウ。なかなか可憐で可愛らしい高山植物です。
開花時期が早く、6月中旬から咲き始め下旬までで、うわさによると最盛期は3日間だとか? 氷河時代の生き残りで北岳山頂直下にしかない幻の花です。
これだけを見るツアーや登山者も多いとのこと。