山ガールさんへの山の贈り物-南アルプス・北岳から間ノ岳-3
北岳肩ノ小屋http://www2.ocn.ne.jp/~kitadake/
に着くと、ここからの絶景にまずびっくりされるでしょう。
とくに富士山は真近にその美しいシルエットを見せてくれます。
朝、小屋前からご来光を眺めてから、北岳山頂を目指します。
山頂まで岩場の急登が続きますが、山頂に立てば富士山やこれから向かう間ノ岳、甲斐駒ケ岳など360度の大パノラマが楽しめます。特に雲海に浮かぶ富士山のシルエットは誰もが感動する光景です。やはり3193mの第2位の高さを誇る北岳山頂だけの事はあると自分で納得です。
北岳から間ノ岳、農鳥岳という白峰三山を縦走出来れば一番良いのですが、北岳から農鳥岳の縦走は結構長いので今回は広大な山頂を持つ間ノ岳まで行くことにしましょう。
実際、農鳥岳に向かう人は本当に少なく、間ノ岳を空身で往復して北岳から広河原に下山するなが多いようです。
反対に言えば、農鳥岳から南は本当にのんびりとした山行が楽しめると言えますが・・・。
北岳からは少し下って南東斜面のお花畑を見に行きます。吊尾根分岐まで下り、ここで北岳山荘方面のトラバース道へ向かいます。このあたりは北岳屈指のお花畑が広がっており、ブルーのミヤマオダマキが多く見られるほか、黄色のキンロバイ、淡黄色のハクサンイチゲ、橙のシナノキンバイと咲き誇っています。
ここは少し時間をとって満喫してください。
桟橋とくさり場を越えると主稜線に出るので間ノ岳方面にむかう。下に赤い北岳山荘が小さくみえる。
今日は北岳3193mから一旦2880mの北岳山荘に下り、3055mの中白根山を通っ3187mの間ノ岳に行くコースですので、今日の泊まりの北岳山荘に荷物を置かせてもらって軽い非常食だけで間ノ岳を往復することにしましょう。
ゆるやかな登りが中白根まであり、中白根周辺のお花畑を楽しみ間ノ岳をめざします。稜線の西側を登るようにすすむと間ノ岳の広い山頂に到着です。
横には朝からずっと富士山が美しく輝いた姿をみせてくれています。
軽い食事を採ったあとは、農鳥岳の雄姿に後ろ髪を引かれるおもいで逆方向に北岳山荘にもどります。
今日の縦走コースは何と言っても3000m級の贅沢な稜線歩きですから最高の気分ですよ。
そして、一気に北岳、間ノ岳の百名山2峰制覇ですから!
写真はシナノキンバイです。キンポウゲ科の植物で、高山植物の中でも黄色が鮮やかで濃く、花?が4~5センチと一回り大きく大変目立ちますので良く見たことがあるでしょう。花びらに見えるところは実はがくなのです。漢字では信濃金梅と書きます。
同じキンポウゲ科(葉に深く切れ込んだ特徴があるので覚えておいてください)のミヤマキンポウゲとよく一緒に咲いていますので間違えますが、ミヤマキンポウゲの花は2センチと小さく花に光沢がありますが、先ほど紹介したシナノキンバイは花が4~5センチと一回り大きく光沢がありません。