山ガールさんへの山の贈り物-大日岳・奥大日岳②

富山からは、朝一番に立山室堂に到着する直行バスに乗るのが、乗り換えなしで行けるのでいいですよ。ただし、室堂へ着く時間は、乗り換えをするより少し遅い時間にしか着きませんが・・・。

さあ、それでは大日三山(奥大日岳・中大日岳・大日岳)めざして出発です。
観光客に混じって石畳の遊歩道を進み、地獄谷から雷鳥沢に向かいます。別山乗越へ向かう沢と分かれると、いよいよここから大日岳の登りです。室堂から雷鳥沢まで40分、雷鳥沢キャンプ場からは45分で稜線上の新室堂乗越とよばれる所につきます。

稜線にでると2つのピークを巻きながら奥大日岳山頂を目指します。急な道を登ると、小さな池の先に奥大日岳と大日平の分岐があり、奥大日岳はここからすぐ。
山肌を巻くよう登り、ハイマツ帯の稜線を少し進むと奥大日岳の山頂です。山頂には奥大日岳の標柱と三角点の標石がありますが、新室堂乗越から奥大日岳までは約2時間30分のコース。
この山頂からは立山・雄山、別山の稜線とそのすぐ隣には前剱、剱岳の姿、特に剱岳の西面の絶壁を眺めることができます。

行動食を摂り元気が戻ったところで大日小屋へ出発です。
分岐に戻って大日平への下りにかかった。
奥大日岳からは、小さな岩場を下り、山肌を巻くように下りの道が続きます。鞍部手前の下りは、クサリやアルミ製のはしごがあるので注意して通過します。

鞍部からは急な登りがあり、途中クサリが張られた場所を通過し、少し上った所が奇岩が立ち並ぶ七福園とよばれる場所です。かつての大日信仰の修業の場とのことです。そして七福園から少し登って中大日岳の山頂を越え、ハイマツの中を下った鞍部に建っているのが、今日の泊まりの宿、大日小屋です。
奥大日岳から小屋までは約1時間30分ほど。
夕食までに、小屋で宿泊の手続をして空身で二等三角点のある大日岳へ。
小屋から往復30分程ですので、すぐに着きます。

小屋の前からは、目の前に剱岳がその荒々しい姿を見せてくれ、夕食前までずっとその素晴らしい姿に見とれてしまいました。剱岳は親友らと数十年前に立山室堂から登り、仙人池、阿曽原経由で黒部峡谷鉄道の欅平(けやきだいら)まで歩いた思い出が今も鮮明に思い出されます。もう一度チャレンジしてみたい山です。

大日小屋はランプの小屋で、食堂にはランプが灯っていて、この下で手作りの美味しい夕食を頂きます。
この小屋は手作りギター職人の方が経営している山小屋との事で、大日小屋のスタッフは社長の弟子としてギター製作が必須らしい。当然ながらギターの演奏も上手く、夕食後にスタッフによるギターの演奏が開かれます。
ランプとギター音楽とこの小屋ですばらしい夕べを楽しむことができました。

あすの朝、もう一度剱岳の姿を見せてほしいと祈りながら早めに寝床に入りました。
明日は下山で、称名滝まで一気に下ります。
称名滝が楽しみですね。

写真はオヤマリンドウ。
科名:リンドウ科/属名:リンドウ属
和名:御山竜胆/Gentiana makinoi

高山に自生する日本特産の多年草
高さ20~50センチ、茎は直立、披針形の葉が10~20、対生する
花は、8~9月、茎頂に数個の花冠が淡紫青色の花をつけ平開しない
名の由来は、竜の肝のように、根茎が苦いことから、竜肝(りゅうたん)の名がついた
やはり、根が苦い、ゲンチアナの代用として、健胃薬として多用されるようになった。
苦味配糖体ゲンチオピクロシドが舌を刺激して、大脳反射により、胃液分泌を促す
薬効は食欲不振、消化不良、胃弱・胃下垂・胃アトニー、胃酸過多・胸やけ、腹痛。