山ガールさんへの山の贈り物-八ヶ岳・本沢温泉2011年11月5~8日
山ガールのみなさん!こんにちは
今回は、あの本沢温泉(ほんざわおんせん)のご紹介です。
周囲には八ヶ岳の原生林が広がる標高2100mにあり、稲子湯から4時間の山登りを伴う秘湯中の秘湯です。
雨のなか、待望の今夜の宿である本沢温泉に到着です。
本沢温泉http://www.yatsu-honzawaonsen.com/
は八ヶ岳・硫黄岳のふもと、温泉のある一軒宿の山小屋ですが、いつも山の雑誌で「行ってみたい山の温泉」のベスト3に入ってくる所です。
本沢温泉は硫黄岳爆裂火口の湯川に湧く、日本最高所野天風呂、標高2150mの秘湯「本沢温泉 雲上の湯」が余りに有名ですが、内風呂「石楠花風呂」も当然あります。
本沢温泉に到着して、夕食までに野天風呂とは別の源泉の内風呂「石楠花風呂」を味わうことに。真新しい板張りの廊下と階段を下りて湯小屋に向かうと、古い趣のある建物に男女別の浴室があり、浴槽はコンクリート製で板の蓋がしてありました。
お湯は黄色がかった薄い白濁で、浴槽の内側や板製の蓋はツルツルになっていて、本当に源泉そのものでした。お湯はけっこう熱めで、泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉、源泉の温度は53.2℃とのこと。
この内湯は源泉そのもので、加熱も加水もしていない源泉そのまま浴槽に引いており、流れてきています。少し熱めでしたが、熱めが苦手な私でも、ゆっくりと温泉を楽しむことが出来ました。
窓の外の原生林を見ながら湯船にゆっくり浸かって時間過ごしていると、雨の中を歩いてここまで来たことを忘れさせてくれます。
お風呂から出て食事までの時間を待てずに、別棟のまきストーブが燃えている談話室で、持って来たフルーティーな香り高いナイアガラワインでさっそく乾杯です。
今日の宿泊客は合わせて5名とのことで、真中に置かれたお鍋(お味噌汁?でした)を囲んで、薪で釜戸炊きのご飯を皆さんと楽しく会話しながら戴きました。
寝る前にもう一度内湯に浸かって、体を温めて寝たため朝まで熟睡でした。
翌朝6:00に昨夜からの宿泊客5人全員で仲良くおいしい朝食を摂り、パッキングを整えて硫黄岳に向けて出発です。
途中、昨日天候が良ければ入る予定だった露天風呂へ!
露天風呂へは、本沢温泉から夏沢峠への道を5分ほど進み、道から逸れて火山灰の崩れそうな崖を下っていくと、急な渓流のそばに露天風呂があります。。脱衣所は露天風呂の周りの板敷きがあるだけ。
シーズン中の休日は順番待ちができるほど人気があるとの事なので、何がなんでもと、先程、履いたばかしの登山靴と登山服を脱いでさっそく入浴です。
深めの浴槽に入って見上げるとガスの間に硫黄岳の爆裂火口壁らしきものが見え、谷合いから突き上げるような雄大な景色です。
「雲上の湯」は内湯とは異なる、酸性の含硫黄-カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉(硫化水素型)で、硫黄臭が少しある濃い白濁のお湯で、源泉の温度は43.6℃、もちろん自然湧出ですが、わたしが入った日は、前日が雨だったこともあり、とても43℃もあるとは思えない温泉の温度(38から39℃位?では)でした。
しかし、着替えるのに遮るものは一つもなく、自然の中でゆっくりと露天風呂が味わえるというのは、なかなか機会が有るものではないと思います。
ぜひ一度は味わって見てください。
40分ほど「雲上の湯」を楽しみ、8時10分にやっと夏沢峠、硫黄岳に向けて出発でした。ここから硫黄岳までひたすら登りの連続です。
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satsuki.pharmacy@gmail.com 松田あて
写真は本沢温泉 日本最高地野天風呂「雲上の湯」から見た下の景色。
撮影 2011.11.07 午前7時30分