山ガールさんへの山の贈り物-槍沢ルートでの槍ヶ岳②2012.10.12-15
山ガールのみなさん、こんにちは。
いよいよ高い山は冠雪の季節に入り、白馬岳周辺の山小屋など早いところでは9月末日で、北アルプスの中央の槍ヶ岳周辺の山小屋でも10月中旬で今シーズンの営業を終了したようです。
今営業中の北アルプスの小屋でも、ほとんどが11月初旬には営業を終了し小屋閉めを迎えます。
9月下旬の紅葉の色づく季節から、色づいていた木々が葉を落とし、冠雪に見舞われる季節まで本当に短いものですね。
槍ヶ岳では今週末は又雪の予報です。
さて今回の槍ヶ岳槍沢ルートのご紹介ですが、
今回の槍ヶ岳登山ルートは前回紹介したように、上高地から入って槍沢ロッジで一泊し、槍沢ルートを経て槍ヶ岳山荘到着後、槍ヶ岳登頂して槍ヶ岳山荘で一泊、三日目に下山という難易度的にも体力的にも比較的初心者向けのプランになっています。
初心者向けのプランと書きましたが、私自信、若い頃のように1日目からフルパワーで歩く自信がなく、2日目から本調子になります。
最終日の槍ヶ岳山荘から上高地は”下りだから何とかなるだろう”とこのスケジュールになりました。
上高地バスターミナルに6時30分に着き、さあスタートです。
上高地バスターミナルから明神まで1時間、更に徳沢まで1時間、そして横尾まで50分ですが、この横尾までの3時間は森の中の癒しの散歩道です。
井上靖の小説「氷壁」の舞台で有名な徳沢園は、ここ徳沢の景色に溶け込んだ、落ち着いた雰囲気の山小屋です。
中ではゆったりとコーヒを飲んだり、美味しそうにソフトクリームを食べるのを横眼に見て、帰りにここでソフトクリームを食べるのを楽しみに横尾に向かいました。
横尾で行動食を摂り、横尾橋を渡らず今回は直進します。
横尾からは9割以上の登山者が、やはり超人気の涸沢に向かいました。
橋を渡らず槍沢に向かう登山者はまばらですが、静かな山歩きを楽しむなら槍沢ですね。
上高地からここ横尾まで11kmを歩いて来たのですが、槍ヶ岳まではさらに11km!
ここからは久しぶりのルート、横尾尾根の紅葉と梓川の美しさに感動しながらほとんど平坦道を進みます。
徐々にきつくなる勾配を登ると、槍沢ロッジのある槍沢に着きます。
横尾から槍沢ロッジまで4K、1時間30分ほどですが、ここから槍まで5,9K。
このコースを余裕を持って2泊3日の行程で行く方は、ここでまず1泊するといいでしょう。槍沢ロッヂには、山小屋では珍しくお風呂もありますので1日目の疲れを休めるにはぴったりですよ。
ここ槍沢ロッジからは森の木々の間を通して槍ヶ岳の穂先が見えます。
ロッジの敷地には槍の穂先が見えるように、スコープが設置されてあり皆さん覗いていました。頂上にいる人影まではっきりとみえ、明日あの頂上に登るんだと期待に胸膨らみました。
ここ槍沢ロッジは横尾からはすぐですし、槍ヶ岳山荘までは半日コースですので、通過点の山小屋という位置にあるため、涸沢と違いこの10月第2週の週末でも一人布団一枚というか、部屋の上段8人分の布団が用意してあるのに、実際寝ているのは4人ぐらいと、少し拍子抜けするぐらいの混雑でした。
夕飯までの時間、外の木製テーブルで持参したワインを呑みながら日没まで過ごしていると本当にゆったりとした時間が流れていきます。
槍ヶ岳の上の山小屋でも一杯と思って持って来たのが、なんとここでフルボトルが空に!
時間帯で男女別に区切られたお風呂にゆっくり入り、美味しい夕食でお腹も満足したせいか、知らない間に爆睡・・・・。
写真は坊主岩小屋付近からの槍ヶ岳。
槍ヶ岳左側の稜線上に見えるのは、今日の宿の槍ヶ岳山荘。
槍ヶ岳とたなびく秋の雲がきれいでした。
2012年10月14日撮影
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