冷え性にあう食事の提案1
体を温めやすい食べ物には、寒い地方で採れたり冬が旬のもの、色が濃いもの、地下で育つもの(根菜類)、塩分が多いもの、辛さのあるもの、色の濃いもの、発酵食品などがあります。
体を冷やしやすい食べ物には、暖かい地方(南国等)で採れたり夏が旬のもの、地上で育つもの、白っぽいものなどがあります。
例えば、バナナ、マンゴー、パイナップルといった南国が産地のもの、ブラジルやエチオピアなど暑い地域で収穫されるコーヒーは、体を冷やす性質のものが多くあります。
トマト、きゅうり、レタスなどの生野菜は、体を冷やしやすいため、蒸したり茹でたりと加熱してとるのがおすすめです。体を冷やす食べ物は、加熱調理をしたり、生姜、こしょう、山椒、にんにく、みそといった体をあたためる調味料と一緒に調理することで、冷やす性質が弱まります。
・体を温める食べ物:鶏肉、ねぎ、たまねぎ、ニンジン、しょうが、にんにく、ごぼう、かぼちゃ、にら、れんこん、桃、くるみ、くり、松の実、玄米、もち米、納豆、チーズ
・体を温める飲み物:生姜湯、ほうじ茶、紅茶、ココア、日本酒、葛湯、甘酒
・体を温める調味料:みそ、からし、酢、山椒、黒砂糖、赤唐辛子
・体を冷やす食べ物:きゅうり、なす、レタス、セロリ、もやし、トマト、しめじ、バナナ、パイナップル、みかん、キウイ、白いパン、大麦、あさり、カニ、タコ、わかめ、チョコレート、ケーキ
・体を冷やす飲み物:コーヒー、緑茶、ビール、清涼飲料水 等
・体を冷やす調味料:白砂糖、食品添加物、合成甘味料、化学調味料
体を温める主なスパイス
カラダを温めるスパイスと期待できる効果
唐辛子:辛味成分・カプサイシンが血流をよくし、体温を上昇させる。高い発汗作用あり
しょうが:加熱すると、辛味成分ジンゲロールがショウガオールに変わる。発汗を促す働きがあり、末端部分まで血液を行きわたらせる
胡椒:辛味成分ピペリンは、新陳代謝を活発にし、血液の循環をよくし代謝を上げる
山椒:辛味成分・サンショオールは、新陳代謝を活発にする。とくにお腹を温める
桂皮(シナモン):末梢血管の拡張作用があり、血行を改善する。発汗作用・殺菌作用がある
八角:喉の炎症を抑え、冷え症の緩和、消化促進作用がある
ショウガについて
体あたため代表格“しょうが”に含まれるショウガオール、ジンゲロールという辛味成分には、からだを温める効果があります。「今日は冷えがつらい」というときには、しょうがたっぷりの食事をしましょう。毎日の生活に取り込んでいけば、代謝や免疫力が上がるなど、体質改善に役立ちます。紅茶にジンジャーパウダーや生姜をすり入れた生姜紅茶もおすすめです。1日分の目安は、生しょうがなら、親指の先ぐらいの大きさ。チューブのしょうがなら、10~15cm程度です。
おまけの冷え症対策
〇お風呂に入ってポカポカ
お風呂は体の汚れを落とす時間なんて思っていませんか?体を休める副交感神経が優位になり、毛細血管が広がって血流がよくなります。38~40度のお湯に、20~30分つかるようにしてみましょう。バスソルトや炭酸ガス入り入浴剤、日本酒や薬草を入れると、入浴後の保温効果もあります。
〇筋肉をきたえて、熱をつくる
毎日の生活の中で、少しでも歩いたり運動をしたりする時間をもち、積極的に体を動かして筋肉を使いましょう。基礎代謝が上がり、熱エネルギーを作りだす体になります。ヨガ、ラジオ体操やダンベル体操、バランスボールエクササイズも筋肉を強化します。