感染性胃腸炎の患者数は、過去10年の同時期で2番目に多い水準

ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎(注1)の患者が増加しており(注2)、同時期としては、平成18年に次いで、過去10年間で第2位の水準となっています。
年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、うち約7割は11月~2月に発生するなど(注3)、この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くはノロウイルスによると考えられます。
ノロウイルスによる食中毒は、主に、調理者を通じた食品の汚染により発生します。ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、注意が必要です。
このため、ノロウイルスによる食中毒や感染の防止対策について、一層の啓発や指導等を行うこととし、注意喚起のためのリーフレットを作成して、本日付で都道府県等に周知しました。


注1 感染性胃腸炎には、ノロウイルス(冬に多い)、ロタウイルス(春に多い)、様々な細菌(夏に多い)など様々な原因によるものを含む。
注2 感染性胃腸炎の11月12日~18日の週(第46週)の定点当たりの届出数(本日、国立感染症研究所が発表)は、 11.39。過去10年の同時期では、平成18年の16.42に次いで多い。
注3 今年のノロウイルスによる食中毒の発生状況は、10月:11件、11月(26日までに厚労省に報告のあったもの):26件であり、増加する傾向がみられている。